markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

ギターアンプ用電源トランスの再生について

ギターアンプ用電源トランスの再生品を納入した後、身に余るメールをいただきました。

 

先日製作していただきましたトランスですが、ようやくアンプに組 み込む時間が取れて、昨日晩にリペアが完了しましたので御礼とともにご報告する次第で す。

結果から申し上げますと、御社のトランスは大変安定して稼働し、かえってアンプの音質が一 層向上したように感じました。
フェンダーのブラックフェイス期のアンプでしたので、ツイード系のすぐに歪んでしまう(といってもミュージカル的に心 地よい歪ですが・・・)時期からクリーントーンタイプに移行し始めた時期のアンプでした。
そのため多少クランチの響きが含まれてくるんだろうな、それで「 イイ音になるんだろうな」と思いきや、リペアし終わって音出ししたときには、同じ職場のギタリストとと もに感動しました。
つまり、中域の「コク」のある音質に加え、高域の「コシ」が増し(グラッシーかもしれないけどペラペラな高域ではないということです。高域なんだけど決して耳が痛くならない音でした。)、オーバードライブの歪など必要なく音楽的にとても味わいのあるそ してリッチな音になっていました。
余談ですが、ボリュームをフル10にすると、ものすごいパンチであ ることは当然なのですが、ツイード系の歪のような「心地よい」クランチが再現され音の説得力が増しました。
その時でも御社のトランスは「品位を変えずにさらりと大出力をこ なしていました」。

そういえばもうひとつ余談ですが、御社のトランスのコアの積層で すが、薄くてとてもきれいですね。
生産設備によるところになるのでしょうが、やはりトランスをどの ように作り上げるかというイメージとビジョンからその設備も設計され運行されるでしょうから、御社の思いがこの製品の立ち姿になるのでしょうね。
こんなマニアックな話で申し訳ありません。

まとめますと御社のトランスのおかげで感動レベルの仕上がりにな りました。

今回のようなBandmasterアンプなどは、価値が ありますので、きちんと必要なリペアを施しました。
そのなかで個人的にあこがれのあった御社に発注できたことは大変 な光栄でした。

以上簡単ですが報告とともに感謝の意をお伝えさせていただきます 。

次回またトランス交換までに及ぶときは、もちろんのこと御社にお 願いするつもりです。
ところで次回発注できました時には、例のあの御社のシールを張っ ていただけますか。
あれが今回も張り付けられてくるんだろうな~と楽しみにしていた のですが、
無かったので実は少々残念でした。リペア品質には何も関係ないの ですが私の個人的憧れです。

7月2日のライブは安中市にあるThe Raysumで

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高崎から安中市へ入り、国道18号線から右手の丘陵地帯へ向かうと、5分ほどでゴルフ場のゲートが見え、その専用道路を上りつめると重厚な佇まいのクラブハウスがあります。右手にはホテルが併設さています。

ここが最近リニューアルされたThe Raysumのゴルフ場です。

真っ白なバンカーは日本中から白砂を集め、池は澱みもなく管理され、戦略性にとんだコースとグリーンはプレイヤーにとっては手強いと聞いております。頷けるのはこのコースが男子プロツアーの開催地に選ばれているとの事。

ヨーロッパの中世を想起させる木造の大きな扉の先には、無垢な木にレイアウトされたロビーが。ラウンドした階段を上がるとレストランとプライベートリビングがあります。レストランにはヤマハのグランドピアノが、リビングにはスタンウェイが。

その解放感あるプライベートリビングには横木でカーブを描いたステージと、暖炉を囲んだソファーがコの字に配列され、その奥には飲み物をサービスするカウンターがあります。

来週の7月2日、このプライベートリビングで私たちa la cartes アラカルトのライブが行われます。このクラブハウスへ申し込みいただければ、宿泊者と一般の方が参加できます。

夏の夕暮れ、カフェテリア前のボードウォークにある白いソファーから一望できるグリーンが、貴方をリゾート地へ導いてくれるでしょう。周辺の白い路を辿れば、ハーブと菜園が心を和ませます。2階のバーベキューエリアの広々したウッドデッキからは、コース内にあるコテージや木立の先を俯瞰出来ます。

私たちのステージでは1部はボサノバやJazz、そしてオリジナルのゆったりとしたSeason をリストしました。2部ではお馴染みのPopsをアラカルト風にアレンジして、非日常的なひとときを提供したいと思います。

アンコールが終了しますと、暗闇に包まれたグリーンにクラブハウスからの光が別世界へ皆様を誘(いざな)うでしょう。

 
 
 
 
 
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JTM45コンボアンプの一次側インピーダンスについて

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上記の写真は、クラプトンが所有したマーシャル・コンボアンプに搭載されていた とされる、当時の既成品アウトプットトランスのカタログです。

アンプビルダーのA君から、真空管ギターアンプ用の出力トランスの一次側インピーダンスについてのコメントを記します。

 

 10年以上前に、ギターアンプ自作派の間で評判が良かったトランス(マーシャ ルJTM45用)を見つけ、アテネ電機株式会社で解析してもらいました。現物の1次インピーダンスは実質6 or 8kΩでした。それを基にAGOT-04が生まれ、その後さらに いくつかのバージョンが揃いました。当時、1次イ ンピーダンスをもっと小さくとらないと出力面では不利だと、 何度か指摘されましたが、目指すものが初期のマーシャルなので同じものをと、製作のお願いをしました。

さて、クラプトンが1966年レコーディングに加わったアルバム ”BLUES BREAKERS JOHN MAYALL WITH ERIC CLAPTON”をお聴きになったことはありますか?これこそ世界中の ギター小僧が求めていたギターサウンドなのです。この時、クラプトンは1959年レスポールを、マーシャルから発表されて間も ないコンボアンプに繋いでプレイしました。このアンプこそ、後に アルバムタイトル「BRUES BREAKER」の名で伝説の名機として語り継がれているものなのです。

どんなアンプかといえば、JTM45のコンボバージョンでスピーカーはセレッ ション12インチSP16Ωの2発パラレルです。コンボタイプ を開発した背景は、おそらくVOX・AC30やFENDER・59 BASSMANN等に対抗して開発されたものだと思います。これらの中で最も価格が安く設定されたことで、当時の若いロックギタリスト達には受 けたようです。(JTM45と12インチ4発のスピーカーキャビネットのセットでは、クラプトンは自分の車に乗らないので、トランクに収まる このコンボが気に入ったとされていますが。まあこの手の話の真意 はわかりませんが・・・)

本題ですが、当時のJTM45及びそのコンボアンプに搭載されて いたのが、カタログ写真の一番上にある”DE LUXE”というアウトプットトランスです。これはRadios pares から汎用品として売られていたトランスです。沢山のタップを出し 、いろいろな出力管に対応できる多目的なものですね。 主な仕様は・・・

1次側 ・6.6kΩ CT 43%ULタップ付き

     8kΩ CT

                  9kΩ CT 

2次側 ・3-7-15Ω

6.6kΩではEL34、KT66用がとれるような 表記です。

このような歴史的背景により、私を含めアマチュアビルダー達は出 力面では不利と知りつつ、6.6Kや8KΩのアウトプットにこだわる のです。(当然、当時のマーシャルトーンを再現しようとする目的のためですが )

ところで、このトランスのレプリカは、昔からアメリカのマーキュリーより販売されていました。もちろん、私も購入し試しました。いろいろなトランス と共に音比べをしましたが、残念ながら特別に感動するようなトーン は、正直感じられませんでした。

出力トランス選びのポイントは、1次インピーダンスが出力管に対して小さすぎれば問題は起きまが、逆に大きければ問題がないので、いくつか試して 好みのトーンを見つけるというのもアリです。

ライブでの出来事

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ゴールデンウィークの最後の日曜日、久しぶりの前橋のちぎらホテルでのライブを行なった。

スプリングコンサートと銘打って、春らしい曲を予定していたが、ウクライナでの戦況をメディアで知らされるたびに、何もできないもどかしさを感じていた。

StingがFrajileという曲で人間の脆さを歌っていることは知っていたが、まさに今の自分に響くものがあった。そこでバンドメンバーに訳を説明し、今回のセットリストに加えさせてもらった。

ボーカルはこの曲を知っていたが、ドラムとキーボードは知らなかったようだ。そしてギターのシンプルだが、心を打つ旋律の緊張は村山君に負担をかけさせた。1回のリハーサルでドラムの細かな16ビートと、包み込むようなキーボードのストリングスが曲をブラシアップしてくれた。

ちょうど時を同じくして、ドラムの佐藤君がウクライナの戦禍から避難してきた21歳のレナさんを保護していると聞いた。ロシアと国境を接しているウクライナの東に父母と弟を残し、一人で気丈にも長い距離を移動し、隣国のポーランドへ逃れ、そこで日本人のボランティアと出会い、群馬県の某市が受け入れを表明しているとの事で仮ビザを発給してもらい成田までやってきたそうです。

東京の国立市在住のアンプビルダーの方が成田空港から佐藤君の自宅へ、一時的滞在先(1週間の隔離期間)として送ってくれた。しかし受け入れを表明している市側は、準備不足か遅々として進まない。SNS を通じてボランティアに名乗りを挙げた、個人の二人はすぐ行動に移したが、組織は即戦力がない事を感じた。

母国語のウクライナ語とロシア語しか通じません。性格かPSTDなのか感情が表れず、ご家族も苦心されているようです。まだ2週間ほど友人宅で面倒を見なければならないようです。

ライブでは「暴力では何の解決にもならない。僕たちは音楽を通じて平穏な世界を願う」とMC。Fragile の演奏でギターによる心を揺さぶる間奏が終わり、最後のフレーズでボーカルが堪えていた涙が溢れました。ボーカルは曲が終了してすぐに涙について謝罪してましたが、昔からの辛苦がギターの音色と歌詞で蘇り、涙となったようです。

観客も涙を堪えるのが大変だったと、後日談。このような涙を集めて、戦いをおさめることは出来ないものか。

以下にNHKの取材記事を添付します。

日本語話せず親族もなし ウクライナ避難民の支援は | NHK https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220513/k10013623651000.html

5月8日前橋でライブやります

f:id:markdadao:20220420210723j:image久しぶりに前橋のちぎらホテルでアラカルトのライブをやります。5/8日曜日の午後6時から演奏を開始。

今回はSpring コンサートと銘打って、春から夏への爽やかな季節をテーマとしました。

ジャンルにとらわれず、ちょっとオシャレにアレンジした曲をレパートリーとしており、聴き手には楽しんでいただけるかと願っております。

Popsをメインとしたライブは、群馬県内では少ないと思います。伸びのある、そして驚くほど声量のある女性ボーカルと、それをバックアップするバンドの演奏をお楽しみください。

ギターアンプは前回同様に、多くのプロも使用しているShinos & LeeによるRocket を使います。ギターフリークなギターリストの皆さまも、是非その音色をご確認下さい。アラカルトのレパートリーは多岐にわたっており、ロック、フュージョン、Jazz 、ボサノヴァ、ラテン、Pops などをセミアコとガットのエレキギターで演奏します♪

もちろんアンプのトランスはAtene ブランド品で、歪みもクリーントーンもその音の粒の違いが感じられます。

チケットはお早めに予約下さい。

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2040 (2040年の未来予測) 成毛眞著

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未来を予測すると言うことは、過去と現在への観察眼と情報、そして因果関係を解く見識がないと「当たるも八卦」と同じになってしまう。そこでこの書籍の著者はそれなりの経歴の持ち主のため、関心があった。

 

 

「はじめに」でEV車での時の人イーロン・マスクが、世界中でインターネットアクセスを可能にするため、4万2千基の人工衛星を飛ばす計画だ、とのこと。

ロシア軍によるウクライナ侵略下でも、SNSなどの情報の拡散はこのようなネット環境内にあるのかと。IT先進国であるウクライナでは、驚くことに国外へ避難した社員や、国内のシェルター内でITビジネスを継続中とのこと。

自動運転については、2030年以降緊急時を含め高速道路などでシステムが問題なく運転ができ、2040年には場所を特定せず自動運転が実用化するとのこと。

その2040年には、現在Amazonが開発している人間の手のひらをクレジットカード代わりにすることが実現するようだ。現金や何ももたずに買い物ができる時代になる。

電池の話だが、電解液を固体にすることで現在のリチウム電池の2倍の容量を貯めることができるそうだ。そして電気自動車(EV車)に搭載することで、EV車が走行しない時は電力の貯蔵に活用できる。したがって不安定な再生エネルギーより、EV車の普及に伴いエネルギー政策は根本から変わる。この固体電池は2030年には本格普及し、この技術は日本企業の競争力が高いとのこと。

ネクストエネルギーとしての核融合。燃料が枯渇せず、二酸化炭素を排出せず、高レベル放射性廃棄物も発生せず、天候にも左右されない「夢の技術」。物質を1億度以上にして原子核が高速で運動する「プラズマ」の長期間維持と制御する技術の確立が、現実の代替エネルギーとなる。本格化稼動は2050年ごろと言われている。

地上波テレビは廃れ、予算の潤沢なネット企業がコンテンツを制作し、新聞は加速度的に消えるが、取材して記事を書く機能は残る。

最小のものは指紋の溝に入るぐらいのチップがあらゆる商品につけられ、在庫管理や販売管理に活用される。すでにユニクロは自動レジを実施しているが、チップに埋め込まれた情報をいかに活用するかのフレームワークが日本の将来を左右する。

財務省や役所の利権により「歳入庁」の一本化が阻害されている。税金と社会保険料国税庁と年金機構の既得権益であり保健料の徴収漏れも多い。一本化することで危機時の対応も早く、申告漏れもなくなる。

南海トラフ地震と首都直下型地震がかなり高い確率で予想されている。東京1極の経済活動を3割分散することで219兆円被害額が軽減される。約100年前のスペイン風邪の3年後の1923年は関東大震災が起こっている。

もう一つの自然災害の火山。富士山が噴火すれば首都圏は1年以上機能しなくなり、株価は絶望的に下落し、不動産価値は紙屑となる。意外にも普通預金は目減りがしないと言う意味で安全な資産かも。日本ではこの300年間大きな噴火が起きていないことは、歴史的には珍しい。

 

 

読後感想ではあるが、関心事だけ抜き取った忘備録のようになってしまった。先を見るというのは楽しいことだが、占いよりはましかな?

 

 

 

 

 

 

富岡製糸場内でライブイベント

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2月27日午後からのイベント開催に、前日はステージ作りと椅子の配列を市のスタッフと準備する。全ての壁面と天井は硬質ガラス、床はリノニューム風で音の吸収が少ない。そこで東面は全てブラインドを床面まで下ろし、ステージの背面は3張りのスクリーンを立てた。これで少しは音の吸収が出来るか?

A2サイズのポスターを製糸場正門と多目的ホール入り口に掲載。また1月19日の撮影会の作品数点をイーゼルに固定。この撮影会はフォトコンテストを想定し実験的に行った。レンガ作りの倉庫とコロニアル風の建物を背景に、参加費を徴収して撮影者を募集。その参加費から公募のモデルに費用を支払い、季節ごとにフォトコンテストを行うイベントを提案。f:id:markdadao:20220321233728j:image

次にステージと掲載用写真へライトの向きを調整する。受付表と当日チケット、新型コロナ禍の問診票と鉛筆を配置。

イベント当日は、朝からバンドメンバーとサポーター数名で音響機器、楽器、記録用映像機器などを裏口から搬入。ステージ背面のスクリーンは絵的には良くないとの映像スタッフの意見で、音より画像を優先する。結果的にこれは正解だった。関係者は交代で2階の控え室で昼食を摂る。

30分遅れでバンドのリハーサルを開始。想像よりはマシであったが音が多少跳ねる。多分音響スタッフも苦心したと思うが。1時半ごろ自転車の後部座席に紙芝居台をくくりつけた紙芝居チームがやって来た。

2時の会場と共に観客席が埋まってゆく。コロナ禍でチケット販売は思わしくなかったが、上毛新聞さんのニュース記事やバンドメンバー及びその関係者の努力で、約80名の来客となる。

f:id:markdadao:20220321233634j:image紙芝居は女性の熱演と、その後の三択クイズで盛り上がった。この紙芝居は元市長の今井さんの脚本による、30分の大人が歴史を学べる昔ながらのメディアである。

3時からバンド名「アラカルト」の演奏が始まる。プロのギターとキーボードのリードによるインスト演奏。次にボーカルが登場し、テンポの早いJazz を歌い上げる。そして3、40分過ぎに10分間の休憩時間を活用し、商業振興として近隣のシュウマイ屋さんのPR を行う。なんと夕方には完売したとの事。今後多くの商店の参加を希望する。

2部の途中、恒例の参加者の誕生日祝いを行う。様々な理由により、自分の誕生日を知らない子達を発展途上国で見てきた。この世に生まれ、1年に一回皆んなから祝福を受けるのは悪くない筈だ。

会場の音響を考慮し、なるべ静かな曲を選んだがアンコール曲だけはロックンロールをやった。最後に記念撮影をして、撤収。

100年以上経過した建物内で、ガラスを通してライブが出来たことは貴重な体験であった。今後とも色々なイベントを通じ、富岡製糸場の歴史的価値に感動をもたらせて欲しい。明治維新の黎明期の日本人の心意気と、異国でのフランス人の活躍を想起する。

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2月27日(日)富岡製糸場内にてライブイベント

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オミクロン株の新型コロナの猛威もようやくピークアウトし、ウイズコロナとして経済の回復に向け舵を切り始めてきております。

経済と同様に文化活動の回復も、人間には必要な事です。そこでライブ音楽及びイベントをユネスコ無形文化遺産である、富岡製糸場内にある国宝西置繭所の多目的ホールで開催を予定してます。

2月27日の日曜日の午後2時より、まず富岡製糸場の歴史をテーマにした紙芝居と賞品付きQ & Aを行い、3時よりバンド名「アラカルト」によるライブ演奏を行います。また、先日製糸場内における撮影会の写真も展示します。

もちろんコロナ禍でありますので、入場時は検温とマスクの着用のご協力をお願いし、2分の1の入場制限と40分おきの換気を行います。

このような閉塞した時代に、私たちは知恵と勇気を持って本来の生活を取り戻すため、このイベントを企画開催します。これらの趣旨をご理解いただいた「富岡市」と「富岡製糸場を愛する会」からご後援をいただいております。

チケットは「お菓子の扇屋様」と、会場にて当日券も用意しております。多くの参加者をお待ちしております。

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ピンピンコロリの死生観

理想的な逝き方は、「お父さん、お父さん」と呼んでも起きてこないので、見に行ったら息を引き取っていた。昨晩まで元気に話しをしていたのに、とは世間で言う羨ましがられる「ピンピンコロリ」だが、現実はそうは簡単にいかないようである。

「この手術をする事で、命を永らえることができますよ」と執刀医の先生を信じ、手術台で青白い手術用照明を見ながら麻酔で気を失う。

「終わりましたよ」と先生の声に意識が戻るのであるが、手術が失敗に終わり、「それまで」という可能性もある。患者は意識が無いのだから、死への恐怖もなく終わってしまう。

問題はこの死への恐怖と、この世への未練である。それでも、日々の出来事に感謝し、満足できる人はジタバタしないだろうね。よっぽどの人生の達人では無い限り無理だろうと思うが。以前ある本に書かれていた、人生の哲学を実践鍛錬した高名なお坊さんでさえ、死に際では見苦しかったそうである。

100歳を過ぎた母に久しぶりに会いにゆく。「最近耳が遠くなってきた」と、そそくさと補聴器を取りにゆく。座した姿勢は竹のようである。周囲の多くの死を見てきた母は何の迷いもなく、ただ面倒を見ている弟への感謝と、私の仕事だけが心配なようである。

池波正太郎は「人間は、生まれ出た瞬間から、死へ向かって歩みはじめる。 」と現実を突き付けるが、自分の始末をつけられるまでは現役を貫くつもりだ。最近はネットからの依頼もあり、誰かのためになる事が励みになっている。

新型コロナが沈静化するであろう年末には、バンド活動も再開したい。夢や目標は生きる活力になるが、不平不満は身を滅ぼす。人のありがたみを心で受け止め、諦観の境地を体現したいものだ。

 

 

オリンピックと新型コロナ

オリンピック競技をテレビ観戦し、勝者へのインタビューでは全員が「みなさまのおかげ」と感謝の言葉が。

事実は、周囲の監督やコーチがいくら指導しても、本人の天性な才能と努力がなければ果たせないと、テレビ画面がリアルに語る。しかしコロナ禍でも、その舞台実行の決断をした人達への評価は、いまのところ耳にしない。

無観客開催ならば、各スタジアムの席の背もたれへ望遠、広角、上下左右に操作できるカメラとスピーカー、マイクを据え付け、一試合単位でその席を売れば、観客誘導管理コストを差し引いて安くしても、買う方は前席の客の頭も邪魔ならず、いながらに自由に観戦し声援もできるのになぁ。

 

毎日、新型コロナウイルス感染者拡大のニュースが、私たちに危機感を訴えている。知人達も、怖くて外出を控えていると言う。

そしてこの感染者拡大を政権運営の首相に責任を取らせようと、マスコミやテレビのコメンテーターが躍起になっている。

私の住む群馬県でも最近200人を超える感染者数ではあるが、70代以上は一人か二人である。これはワクチン接種の効果であり、首相や担当大臣の言う「ひとりでも多くの人に接種の機会を」、全国民で協力し知恵を出し合えばマスク無しの生活に戻れるのに。

全てでは無いが、役人は「効率より機会均等」を考え、責任を回避(個人名を出さない)。マスコミはワクチンが少ないと政権の責任を追求し、また副作用に焦点を向け接種に非協力。野党も政権批判ばかりするのではなく、どうやって多くの国民に接種の機会を作るか、の提案をしてみたらどうなのだろう。

これも全てでは無いが、医師会も当初は積極的では無かった。特例で歯科医や自衛隊による接種を始めたので、重い腰を上げた。群馬県は特に外国人居住者も多くクラスターが発生しやすい。先週もあるクリニックで日本語記載の問診票が未記載を理由に接種を拒否。SOSの電話により当方で出向き、事なきを得たが、このクリニックの医療従事者のことなかれ主義に驚く。年寄りや日本語の不自由な外国人に寄り添う気持ちはないのか?

当初ワクチンは注射器5本しか取れないとのことであったが、その後6本取れる注射器を国が提供できることになった。しかし、以前より知人の医師は7本取れる注射器を自腹で入手。これは注射器の先端部の構造によるもので、一般的には液だまりした注射器を廃棄していた。一瓶2.25mlから1回分0.3mlですから理論的に7.6回分取れ、従来より16%余分に接種出来る。このように一人でも多くの人に接種出来る様に努力している市井の医師もいる。

緊急事態宣言や蔓延防止法で訴えても、国の憲法が非常事態でも個人の移動の自由を保証しているのだから、海外のようにロックダウンするほどの強制力はない。オリンピック関係者が宿泊先から東京見物しても、逮捕して留置出来ない。

コロナウイルスは人から人へ移り渡って生き延びるわけだから、コロナウイルスが不活性化するまでの期間、国民全員が家に留まり他人と会わず、その間外国からの渡航者も禁止すれば収まるわけだが、人間はこれが出来ないのよね。