markdadaoの日記

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白血病の薬を送ってあげられない

新型コロナウイルス禍におかける現場の医療従事者の仕事量や緊張感には、相当なご苦労があると思われる。

一方、日本の医療制度は我々素人の想像を超える高いリスクヘッジがされているようだ。

と言うのは、在日パキスタンの友人から医療の相談を受けたのだが、現在日本の医療制度の高い壁に頓挫している。

そのパキスタンの友人の客(現地パキスタン人)の娘さん(21歳)が白血病で2年間闘病しているが、担当ドクターの処方箋で日本製のAという薬が必要だとの事。以前ヨーロッパから輸入した薬価代金が1ヶ月数百万円したそうだ。職業は高級官僚だがとても資金が続かない。

友人の医者のI君に頼み、そのAという日本企業の薬剤メーカーから、現地で輸入出来る薬局までの購入ルート開設を依頼した。この薬局はロンドンに本社があり、担当者はメールを受信したという返信メールのみで、未だ現地での入手は出来ていない。

患者が来日し、日本人のドクターに診察してもらい処方箋でその薬を入手する事は容易だそうだが、現在は渡航禁止国で飛行機が飛んでいない。

距離があるのだから、遠隔医療で解決できないかと池袋に事務所のある、そのオーソリティのSさんへ相談した。日本のドクターと現地ドクターで遠隔医療対応しても、実際に診察していない日本人のドクターが処方箋を書くのは皆無だという。理由は癌や白血病等の薬はリスクが高すぎて、もし失敗すれば資格を剥奪される。または両国間のドクター同士で薬を輸出すれば禁固刑となるそうだ。ならばと、厚労書が認定した在日パキスタン人ドクターがいないか、パキスタン大使館に調べてもらったがいないとの事。

いろいろな手立てをしたが、すでに1ヶ月以上経過し未だ具体的な方法が見つからない。白血病は今や不治の病ではないと言うが、薬がなく処置できないのであれば親御さんは辛いだろうな。今も友人へ毎日依頼の電話があると言う。