markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

ベトナム・ハノイ出張

 

f:id:markdadao:20171117145131j:plain

急遽ベトナムハノイ行きが決まり、外国人技能実習生の送り出し会社と打ち合わせの為に渡航。スタッフや現地会社によってやりくりをしていただいたが、帰路はダナン経由となる。

中国人の技能実習生を行なっていた多くの組合は、質の低下などを理由にベトナムへシフトしている。成田空港のチェックインでも、都内の組合が実習生帰国に付き添いに来ていた。しかし13億の中国から1億弱のベトナムへ実習生を求め、多くの日本人が押し寄せることで将来を危ぶむ声もある。平均年齢31歳で、25〜29歳の若者が多く三角形の人口ピラミッドを作っている。フィリピン同様、若年生産労働者が多く将来が嘱望されている。

ベトナム社会主義であるが、ドイモイ政策が成熟し資本主義経済を取り入れ、株式制度が推奨されているようだ。国家が後押しをして先進国へ技能実習生を派遣し、帰国後の彼らの技能を国家発展の為に役立てようと考えているとの事。

 

因みに一般のワーカーは約3万円の月給で貯蓄も出来ず生活はギリギリだが、日系企業は帰国実習生を倍以上の給与で雇用し、それでもメリットがあるようだ。以前は台湾への派遣が多かったが、最近は韓国・日本の躍進が目覚ましい。ちなみにベトナムでの預金金利は年6〜7%台で借入金利は10%以上、成長率が年7%を超えているので実習生が現地教育資金を借入で賄うと3年間でも返済できるのかな?

街にはロッテビルセンターハノイなど高層ビルを韓国資本の投資、進出が目立つ。片や急速な日本資本の工場進出に、日本語が話せる人材供給不足との声も聞く。

社会主義国家であり、以前はロシアへの留学生も多かった。また宗主国であったフランス、隣国中国との歴史的繋がりもある。しかし、若いベトナム人は日本の文化や言葉に興味があり、また韓国や敵対国にあったアメリカにビジネスへの関心があり、日本語、韓国語、英語熱は高く、中国語、ロシア語、フランス語は不人気である。

しかし、政治は社会主義であり、本国では引きづり降ろされたレーニン像がハノイの旧市街地近隣の公園(Lenin Park)に立っており、中国資本でモノレールが建設中である。また、レストランでは今も北朝鮮のお店が多い。因みに、ホー・チミン廟はロシアの技術と資本で建立されている。最近は円借款により新空港と、そのアクセス道路やケーブルを斜めに張った橋梁の建設、原子力プラントなどを支援している。

 

f:id:markdadao:20171117150945j:plain

フランスは街路樹と建物、そしてフランスパンを残していった。作ったものはメンテナンスが必要であり、国が保存を奨励しているが、フランスパンのノウハウは民間に根付き、美味しいパン料理を出すお店がある。昼は、肩幅程度の通路の奥の2階にあるレストランでフランスパン料理を食べた。その周辺の旧市街地は欧米からの観光客が目立つが、団体の中国人、韓国人も多い。日本人はハノイから3時間ほどのハロン湾やビーチリゾートのダナンに人気があるようだ。

今回のツアーも強行軍で、実習生の送り出し会社との打ち合わせの残り時間は旧市街地の観光に当てた。次回は1日時間をとり散策したいものだ。

f:id:markdadao:20171118192212j:plain