markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Makatiの夜

フィリピン・マニラ首都圏にMakati(マカティ市)があり、経済の中心地でホテルやショッピングモールが多くある。
いつものように、夜になりライブミュージックスポットを求め、Hard Rock Cafeへ行った。その目の前にある小さな公園に屋台が出ていたのでのぞく。その公園の周囲には高級車が軒並み駐車しており、屋台村で夕食をする家族連れでにぎわっていた。









Hard Rock Cafeでは、ボーカルの女性の9つになる姪が客席からステージに上がり歌いだす。日本ならば東京にある「ブルーノート東京」レベルのライブハウスで、素人の身内をステージに上げる事はあり得ないと思う。そして素人の旦那まで特別ゲストとして最初から歌っていた。しかしさすがフィリピン。素人でも歌はうまい。残念な事はここのPAのミキシングコントロールの感覚が、私には受け入れられない。ヴォーカルが何を歌っているのかわからないほど音圧を上げてしまう。そしてギターやベースが薄っぺらくなっている事。ただしドラムのバランスはよいのだが。
時間がもったいないので、いつものDUSIT THANI Hotelの地下にあるBistro RJへ移る。週末の土曜日なのに客はガラガラ。バンドメンバーはギター・キーボード・ベースはおじいさん、男女のボーカルともう1台のキーボードが若者という構成。こういうバンドは年季が入っていて良いのだ。ただ残念なのは器材が古いのでいい音が出せない。それでもノリでやっている。フロアーはおじいさん・おばあさん達が踊っている。そのうち私の隣の席でビールを飲みながら一人で来ている年配男性客が、ステージから「誰か歌わないか?」ですぐにステージへ上がり、「酔っているから歌ってしまう」と言い、フランクシナトラのNew York New Yorkを歌い始める。終わって私のところへニコニコ笑いながら来て、なんとか言いながらハイタッチしてトイレに向かった。Hard Rock Cafeは600円ほどだが、ここは1,000円取る。それでボーイがもったいないから1,000円までオーダーをしろと言うが酒も飲めないので、紅茶とサラダを追加オーダーをする。それでも余るそうだ。だから酒を飲みつまみを頼み、歌って踊っているじいさん・ばあさん達は昔に戻って有意義な時間を過ごしているのだろう。