markdadaoの日記

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古稀に近いじいさん、ジャズライブでデビュー

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今晩は、富岡市にあるカフェラウンジ・ココでJAZZのライブが行われた。

music-coco.com

バンドは高崎にあるジャズスポットK-noteのマスター松井さん率いるTJQ(富岡ジャズクインテット)。アルトサックスの松井さん、ピアニストの斎藤さん、ドラムスの今井さんは富岡在住者で、助っ人に松井田のベイシストの細谷さん、そしてボーカルは玉村の長井さんの編成です。

k-note.sakura.ne.jp

実は昨晩遅く、レギュラーのドラムス小島さんが緊急入院され、バンマスの松井さんのつてで後輩のドラムス今井さんを依頼し、今晩のセッションに間に合わせたわけです。業界用語で「トラ」(エキストラの略)と言いますが、6時の演奏開始に向けて、3時過ぎよりリハーサルを行い、1部、2部あわせて予定された16曲が演奏されました。

今年、新たなるバンドを作ろうと昨年末より準備を始め、松井さんにもお手伝いをお願いした経緯があり、逆に松井さんより1,2曲歌の依頼があり、今晩、古稀に近いじいさんの初デビューととなりました。

生オケでは歌詞カードを用意しても、カラオケのようにメロディーにあわせ文字の色が変わるわけではなく、また歌詞を暗記しようと思っても記憶力が低下し、なかなか覚えられない。カラオケは音痴を無くしたとの効果もあるが、生オケでは歌詞やメロディーに乗せて歌うことができなくなってしまったことに驚いた。高校時代はアカペラで暗譜して歌えたのに・・・。

この1ヶ月、何度もCDを聞き、歌詞を手書きし、英語の詞の意味を理解し、ストーリーをイメージしても単語が出てこない有様であった。問題は英語の詩を訳し、日本語でストーリーを理解すると英語の歌詞が出てこない。英語でストーリーを理解するしかないが、現実は無理である。やむおえず譜面台を用意し、A3の用紙に大文字で歌詞カードを作り本番に挑みました。

ボーカルはセッションバンドの場合、テンポの設定を自分で決めなければならない。その前に自分の音域にあわせキーを決定しなければならない。そしてお客様へ歌いながらアイコンタクトをし、歌詞の意味を伝えながら共感をよび起こす。従って、本来のボーカリストは歌詞を覚えていることが条件であろう。実際、ボーカルの長井さんは全て暗記していた。すごい!

2部の3、4曲目が出番なのだが、2部が始まってから緊張してきた。これはまずいと思い、自分の役割を考えた。これは以前JCやロータリーでスピーチや講演をする際、「自分のため」ではなく「人のため」と思うと、実力以上のことをやろうと思わなくなり、「お客さんに、どうやって理解してもらおうか?」と視点が代わり、あがることがなくなる経験があった。

そして幸い、出番の直前の曲がサンバのリズムで、楽しんでいたらドキドキすることを忘れてしまった。バンマスにゲストとして呼ばれステージに立ったら、マイクのコードが引っかかり、それを戻すのにもたもたしていたら、客先からアドバイスがあり話をしながらリラックスしてしまった。

「私がここでなぜ歌うのか? それはフルコースで美味しい料理でも続くと飽きるので、私は箸休めの役割があり、私が歌い終わればメインの女性ボーカルに対し『やっぱり男より女性の方がいいな』と思っていただける。そして、私が歌っている間にトイレに行きたい人は行ってください」と付け足した。

1曲目はLouis Armstrongで有名なWhat a wonderful world。この詩が大好きで、「日々の何気ない景色や人々の思い、そしてこれからの新しい人生が待っている子供や孫たちについて期待し、これらは私にとって素晴らしい世界なんだ」と淡々と歌っている。Louisは最初に「木々の緑やバラの赤色」と歌っているが、Michael Bubleは次の詩である「空は青く、雲は白い」と最初に歌っている。

2曲目はMichael FranksのAntonio's song. 自然を愛していたボサノバのAntonio Carlos Jobinを謳った曲であり、これもその詩に惹かれる。ただ歌い方はあまり抑揚もなくボソボソと歌うので、聞いている人たちはつまらないだろうと思い、サビの部分だけでも女性ボーカルとユニゾンで歌ってもらうことにした。

実際に歌ってみて、観客へアイコンタクトはできたが、途中で不安になり歌詞カードを見たとき、1行ずれて歌ってしまった。やはり暗譜は必要だな。じいさんのボケ防止にもなるので、この際歌詞を覚えてみようかな?