「강연(gang yeon)講演100℃」というテレビ番組をKBSがやっていた。スピーカーはKim Ji-eunと言う脱北者。詳細はわからないがTEDの韓国版のようであった。
北朝鮮の清津生まれ。飢餓と父親の死を乗り越え、北朝鮮を脱出し2002年に韓国へ亡命。北朝鮮で8年間の漢方医のキャリアも韓国の制度により仕事が出来ず、再度大学の教育課程を受け2009年卒業し漢方医の資格を得て、南北統合漢方医の1号となる。
現在南北朝鮮の漢方診療を組み合わせ、患者に治療を行っている。そして統一漢方医学を目指している46歳の彼女の人生経験を語っている。
韓国語は多少読めるがその意味がわからないので、観客がうなづく姿を見ながらしばらく見ていた。
韓国ではこのように脱北者を受入れるが、生活は本人の力量によるところが多い。従って脱北者は命をかけて北から脱出し、韓国へ来てからまた苦労をして社会に受け入れられるように頑張っている。そうしてそのような人達と北朝鮮のスパイが生活の中に混在している。
サッカーでメダルを取った選手は功労として兵役を免除されるので必死だそうだ。しかし一般の青年はほとんどが兵役を経験し、肉体と精神が鍛えられ愛国心も醸成される。
私達のパートナー等は未だに剣道、サッカー、野球、ゴルフを毎週土日曜日にやって身体を鍛えている。私もぼちぼち運動をしなければとプレッシャーと戦いながら、ごろ寝してTVを観ている。日韓のデモやアジ演説が映し出され、マスコミが日韓の仲を引き裂くようにリードしているように感じる。
ショッキングなことだけが大衆が迎合するニュースであろうか?
飛行機の中は日韓の若い人たちが多く乗っており、友人の従兄の政府関係者も先週奥さんと札幌へ観光で行ってきたと楽しく話をした。もちろん誰でもナショナリズムはもっており、自分の国が不利になれば心配し相手国を責めるだろう。しかし相手国の文化を知り、自分を理解してもらいたいくらい、相手を理解しようと導くのもメディアの仕事ではなかろうか?