人柄とは自分のものだが、自分で直接作るのではなく、他人が受けた印象をパターン化することだ。自分はそういう人間ではないと考えていても、自分から発信するイメージを他人が形作るわけですから、一度発信すると手の施し様がない。
これは個人間の問題だが、国と国の場合、日本、韓国、中国の相互の国柄はどのようにお互いを見ているのであろうか?日本は竹島や尖閣諸島の問題から、中国や韓国を手厳しく批判する。それがお国柄となる。逆に中国や韓国は日本のことをどのように批判しているのだろう?
「敗戦国のくせに、あぶく銭を集めてアメリカとよろしくやっている生意気な奴らだ。」と中国は思っているのだろうか?「戦時中、非人道的な事を平気でやった侵略者のくせに、本気で謝罪をしちゃいない。」と韓国は思っているのだろうか?
現実は経済や文化の交流で、そこそこの国際関係は保たれているのだが。しかし、経済力は日本のGDPは43百万ドル、韓国が21百万ドルで半分、中国は4百万ドルで10分の1である。流行に関しては中国は台湾を憧れ、台湾は日本を憧れている。今でこそ韓流ブームがあるが、ファッションなどでは日本に目を向けている韓国である。
その経済力を生かしたODAの二国間援助では累積総額は中国が一番多い。そして総額約6兆円出している。韓国へはその半分の3兆円くらいを出している。因みに日本の国家予算が200兆円以上だから多寡の判断は難しいのだが。
両国の批判の源は過去の戦争が起因していることが多いことだ。現在の日本が両国に直接的な危害を加えているわけではない。問題は妬み、恨みに対し徳を持って尊敬を得ることではないか?