休み明けに下記のメールが届いていました。
お世話になります。
トランス無事使用できました。
お世話様でした。
アップトランスで使用していた時は、んん。やはりおもちゃのアンプだったか・・。
でしたが、取り換え使用すると、比喩が悪いですが、
痩せた少年がスポーツマンに変身したようで、喜んでいます。
ありがとうございました。
これは入力117V用から100V用に作り直したギターアンプの電源トランスを送付し、アンプに組み込み、音を出した感想をメールでいただいたものです。
設計費や管理費を省き試算したのですが、お客様の要望価格（量産価格）よりオーバーしてしまいました。しかし1台の手作りを了解いただき納入させていただきました。そういう事で少し気が引けていたのですが、喜んでいただき、更に別注でご依頼をいただきました。
実は別件で同じように、プロギターリストからも依頼を受けており、コストの面からステップアップトランスを提案したのですが、入力100Vの電源トランスの載せ換えを希望されてました。
理論的にはステップアップトランスも、100V入力の電源トランスも出力側の真空管への電圧供給は同じなのですが。設計をしてみますと、搭載されている電源トランスの材料（コア材質）のコストを削減するため、温度上昇や負荷時入力電流に無理をされているようでした。
私達は磁束密度を高めるために、方向性のあるコア材を使用（無方向性のコアと比べ2倍の価格）し安定した電圧を供給できるようにしました。
例えば、私の様な年になると安くて量のある料理より、少ないけど美味しいものを食べたくなります。同様に品質を落としてでも安くて量を売るよりは、少々高く数は出ないが品質の良いものを供給したいと考えます。
