markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

北部タイの町で


バンコクから夕方のフライトで約1時間半、上空からは都会とは明らかに違う夜景が飛び込む。送り出し機関のスタッフが8人で空港まで出迎えに来ていた。恐縮するが、彼らはこんな田舎に来てくれて感謝しているとのこと。
市内一と言われる繁華街にあるホテルへ送ってもらう。チェックインをして荷物もそのまま、ホテルのそばにあるナイトバザールへ皆で出向く。観光で訪れている白人やバンコクからの旅行者が多かった。バザールには数多くの屋台と2か所のステージがあり、土産売りは地元の少数民族が民族衣装をまとい声を掛け合っていた。ステージでは民族舞踊と男女3人によるフォークソングを演奏している。

夕食を済ませ徒歩でホテルに戻るのだが、ゴミも人も少なく安全なようであったが、とにかく暗い。そして涼しすぎる。
朝、送り出し機関の人たちが、彼らの事務所へ私たちを送迎。この町の日本人在住者98%がリタイアメントのロングステイ者達である。日本人が経営するラーメン屋さんとショットバーが各1軒あり、そこが日本人のたまり場だそうだ。

この町から40分も走るとミャンマーの国境があり、経済格差から多くのミャンマー人が流入している。そしてこの県の条例により、ミャンマー人へ居住の固定を条件に就労許可を発行している。タイ人の嫌う3Kは彼らが担当し、平均給与の上昇を抑えているのが現状だそうだ。
政治家、官僚の国家経営の能力が国民の生活における負担を強いる。

またこの地域は多くの少数民族を抱えている。有名な首長族もここから40分ほどの村にあり、やや観光化しているそうだ。また、アカ族は焼き畑農業で生活をしているため、ひと山が丸裸となり、そこを華僑資本で大型の大学キャンパスを作り緑を取り戻しているとのこと。
その理屈に正当性を感じるには時間がかかる。なぜならば、そのキャンパスに病院、そして運動スタジアム、更に一大リゾートタウンが建設されていた。ビジネスと少数民族共存は難しい。
そのキャンパスには多くの中国人留学生がおり、多くの華僑がビジネス投資をしているため中国語が通用する。雲南省昆明までのバスツアーがあるように、国境に隣接した町の事情である。

タイ北部の貧困を学問で救出しなければと、現国王のお母さんがロイヤルファミリー系の大学を作った。大きな湖もあり一大キャンパスである。
タイからミャンマーを抜けて中国までの道路建設が計画されており、将来流通の拠点としてこの町は栄えようとしており各地から投資が始まっている。
魔のゴールデントライアングル地帯も、ドラッグからビジネスの拠点として新しい時代を迎えるのか。