markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

フィリピン人のMさん

前橋で2840地区のロータリー財団セミナーが11:00から開催される。そして最初の1時間が基調講演「ロータリー財団と夢計画」で渡辺敏彦2560地区PDGが行うことになっていた。
過去3年間WCS委員長としてMG(同額補助金)を使用してきた責任を感じ、新たなる夢計画についても勉強をしたいと思っていた。

しかし昨晩、フィリピン人のMさんからの電話で、同時刻に行われる告別式の予定をきいていたので、参列を優先することとした。
会場は住宅街にある小さな教会で、駐車場もなく集まった人は約20名のこじんまりしたものだった。喪主であるMさんはずっと涙を流しており、挨拶も満足にできなかった。以前と比べ苦労したせいか随分と痩せていた。
告別式の終わりに全員で棺桶へ花を手向ける際、Mさんが泣き崩れるのを息子さんがけなげに母親の肩をずっと抱き抱えていた。お互い再婚同士が一緒になったので、その息子さんはMさんの前の旦那さんの子であったが、母親が愛した旦那さんのために無言で母親を支えていた。
Mさんが以前弊社に勤めていた際、初めての仕事を見聞きしメモを取り、作業工程を分析し能率よく素早く仕事をこなした。感心をして話を聞いたら、お金の問題でUP(フィリピン大学)をドロップアウトしたとのこと。
旦那さんが癌で闘病生活をしている時は、地元の工場へ通い生活費と医療費をねん出し、旦那さんの世話をしていたそうだ。よその国へきて身内が居るわけでもなく、良く最後まで看取った。
これからはもう一度ゼロから頑張って、フィリピンに残した息子達を呼びたいとのこと。