markdadaoの日記

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職業奉仕について

自分の職業を通じ、社会に奉仕するということについて一考する。
商売とは利潤(儲け)を予定するが、奉仕となると無償(タダ)と一般的に考えられる。従って職業奉仕は社会奉仕や国際奉仕と比べ理解しづらい。
問題はその儲けである。例えば赤ひげ先生ではないが、金のない患者さんをタダで診るとそれは奉仕と考えるが、儲けはお金のある人から余分にいただいておく。
お客さんが喜ぶからと言ってすべてタダで供給すれば、会社はつぶれてしまう。この職業奉仕を考えるときに儲けを条件に入れると限界がある。ただし客先の多くは注文単位でDeal or No Dealは通らず、感情的にAll or Nothingなので気をつけなければなりません。
今日、お客さんと価格の件で交渉をしたが、この判断を一例として考えてほしい。
2005年に提出した見積額が現在とはそぐわなくなり、値上げ交渉をした。お客さんは値上げは飲めないと言う。しかしこのままこの仕事を続ければ赤字が続く。
そこで、「この仕事は他社へ発注してください。ただしすぐに転注することは難しいでしょうから、3か月間は供給を継続します。また、価格を下げるのであれば、機能を変えずに構造の変更を提案します。」これでお客さんは敵意をもつことはないと思います。なぜなら自分がお客さんの立場で考えた事を説明したからです。
これは専門職を通じた職業奉仕のひとつではないでしょうか? もし取引交渉において奉仕する心が無ければ、値上げをしてもらえない時、黙って注文をキャンセルして終わりにするでしょう。