昨日伊庭貞剛の出処進退を記したので、序に木本正次著の「伊庭貞剛物語」から一節を。まさにこれは社会に奉仕する原点の一つと考える。
先ず自分を磨き、一家を整えることから始まって、天下国家のためにどう尽くすべきかを教えられた。
一人の自己と言うものは小さく、社会、国家と言うものは比較にならぬほど大きく・・・・・その庇護、援助を受けて自分と言うものは存在するのだから、自分もまた、社会、国家のために尽くしてその恩に報いなければならない。
無着成恭著の「ヘソの詩」にご飯の場面でこんな詩があった。
自分のことは他人にしてもらうんですよ。
人は誰でも
生まれたときだって、死んだときだって
他人にしてもらうでしょ。
だから
自分のことを自分でしないの。
そのかわり他人のことをしてあげるの。
究極はフリー・ライターの渡辺一史氏の取材記事で
一人の女性ボランティアがつぶやいた言葉にはドキリさせられた。
「一人の不幸な人間は、もう一人の不幸な人間を見つけて幸せになる」という言葉だ。
ボランティアとは、ヒマと余裕があるからするものではない、という事実を知った。
なかなか考えさせられるフレーズだ。