markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

Active Matrix

液晶のカラーTV等ではRGB(赤・緑・青)の光3原色の組み合わせで映像として認識する。
時間差を利用しRGBを1点のドットから光を発信し3分の1に凝縮された映像を、アクティブマトリックスという商標でアメリカのAbout | Kopin Corporation, Inc.が韓国の::::: Welcome to Kowon Tech :::::で製造販売した。


この映像方法を利用し、約7mm角の映像チップを眼鏡の端に取り付け、約20cm先に仮想画面を写しだし、まるで映画のロボコップのような映像情報を体験できる。
当時はWearable computerとも言っており、医療現場(外科手術)、デジタルカメラの仮想ファインダーや携帯電話のTV通信画像など広くつかわれることを期待されておりました。
この技術を開発したのが、マサチューセッツ州にあるアジア系経営者が立ち上げたKOPINと言う会社であります。世界の携帯電話に使われるガリウムヒ素を、記憶が曖昧なのですが確か8割位のシェアーで入手し、その資金を元に開発したようです。
話が飛びますが、我々電子部品製造業者はRoHS規制から始まり多くの環境物質の制約を受けているのですが、世界中の携帯電話や高輝度LEDに使われている猛毒なヒ素や、蛍光灯に含まれている水銀には目をつぶっているのは何故でしょうか?

MIT(マサチューセッツ工科大学)の教授でKOPINにも参加していた韓国出身の李さんが、子供さんの母国語(ハングル語)が喋れないことと、当時朴政権が海外へ頭脳流出した人材を呼び戻すことに呼応して、家族で韓国に戻りました。その際本社KOPINが出資して韓国にKOWONというLED製造会社を起こし、李さんの奥さんが社長となり李さんは韓国の大学運営を行っております。
当時はこれらのLEDを日本で販売したのですが、韓国製とのことでなかなか高く買ってもらえませんでした。しかし青色LEDの開発者の中村教授が日亜化学におられる頃、すでに李さんはこのような青、白色LEDを実現しておりました。そして信号も光学レンズを利用することでLEDに変わることを予言しておりました。
20余年前から数回このKOWONを訪問し、李さん自ら金浦空港まで送迎していただき彼の会社でこのactive matrixをマンツーマンで黒板にシステムの内容を描きながら説明をしてもらいました。そしてこれからのビジネスになるとのことで、日本でも営業し製品を供給するとのことでしたが、日本を東西に分け日本の大手商社が代理店となりました。

製造能力が不足しているので、優先的に私に製品を回すとのことでした。そこでパチスロ大手の404 File Not found|株式会社ユニバーサルエンターテインメント(旧称アルゼ)を知人に紹介していただき営業に行きました。当時の私の考えはこの製品はゲーム機器のほうが売れると考え、まさに現在のWiiのゲームをバーチャル映像で楽しめるツールとして売り込みました。眼鏡の端にこの映像チップを張り付け、20cm角程度の仮想画面で電車の中でもゲームが楽しめるよとかいろいろ言ったのですが。ロボコップ見たいでカッコいいと思ったのですが、理解してもらえませんでした。