markdadaoの日記

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国家間と個人間

国家間の領土問題と個人間の境界問題は似ていると、元田中角栄首相は言っていた。
国家間の領土問題は個人間の隣の垣根の関係と同じだと。尖閣諸島竹島、北方4島問題は隣家の境界線の取り扱いと似ている。だから過激的にすぐ戦争と考えるのではなく、隣家同士がどうつきあうかを考えれば良い。問題が発生しても黙って我慢していると、そのうち爆発する。むしろ普段から良く行き来していて、問題が発生したらすぐに問いただすのが良い。お互いの気持ちがすぐに理解できるので、そこであえて争いを選ぶ事はないだろう。だから脅しや暴言をはいていると、治まる事が出来なくなる。そして揚げた拳が下ろせなくなる。

人間関係と国際関係も似ているのではないか?お互いが密な交流を普段からしていれば、誤解も生まれない。元来人間関係は争いが基本ではなく、自然界の脅威などに対し、相互協力をして生き延びようとするのだから、基本は「協力」である。従って、相手を悪く言ったり妬んだりするのは、自ら生きる道を狭めている。昔は国際間で政治家の人脈は広く深かった。最近はそれが薄っぺらく一触即発でハラハラする。そういう関係の中で、国際間のバランスを取るのは難しいだろう。北朝鮮や韓国、中国との外交は、もし誤解の上で成り立っているのであれば、国の存亡にかかるゆいしき問題である。

個人間でもお互いが腹を割って話し合いをせず、敵視することで相互の距離がますます離れる。「変だな?」「おかしいな?」と思ったら話し合いの場を作り、多様性を受け止める度量が必要である。そうしないと争いが始まる。