markdadaoの日記

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ベニグノ・アキノ大統領


汚職撲滅と貧困対策を公約に掲げ、「フィリピンの民主主義が全ての人にとって有益なものとなるよう、私の人生をささげる」と、去る6月30日に就任式を終えたベニグノ・アキノ新大統領の町の声を聞いた。
Let's clean our place in 100 days.皆で100日間身近なところからきれいにしようとクリーンキャンペーンを始めたようだ。
また、救急車や消防車そして歩道橋等の公共物に国会議員、市長、町会議員などがあたかも自分がそれらを寄付したように堂々と名前を書いて、毎日選挙活動をしていた。それらを期限を決め名前を消すように指示をしたようだ。国民の税金で作ったり買ったりしたものに名前を記載し、国民に誤解を招くようなことをしないようにとのことらしい。しかし既存の議員などは選挙のための自分の名前をどこに書けばいいのだとクレームをつけているようだが。9月ごろ町会議員の選挙があるためか神経質になっている。
しかし馬鹿げていると笑うわけにはいかない。日本でも選挙運動中、自分がこの橋を国の予算から持ってきたとか演説している議員を多く見ることがある。終いには「わしがこの橋を造った」とか言いだす。そして地域エゴと利害が一致して、この議員は自分たちのことを考えているとして再選を果たす。
常に河川が氾濫する川端に住む不法占拠者達には、命の尊さをもってその場を退去するように理解を求めている。
余談だが、議会で元大統領のアロヨ議員の当時の汚職事件に対し喧々諤々の論議をやっている中、ボクシングの現役世界チャンピオンのバッキャオ議員が「終わったことを言うより、未来のフィリピンを語ろう」と言い、万雷の拍手を浴びたそうだ。
6年間の大統領期間中にどれだけの実績を上げることができるのか? 町をきれいにすることや、公徳心、人間としての尊厳を伝えることから始めなければならない大統領の道は困難だと思うが。しかし一歩一歩進む中で、賛同者が増えればブレークスルーする。または、時間が経つと取り巻きの利害の圧力に屈するのか?