markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

鎌田實先生 の 「がんばらない」けど「あきらめない」 (命を支えるということ)  その3


日本では3人に1人が癌で亡くなっている。そして2人に1人の男性が癌で亡くなっている。9月に42歳の女性癌患者が3か月の命の宣告を受けた。しかし上の子の卒業式までは生きたいと言ってきた。そこで彼女はその願いが希望となり免疫システムが作動し、下の子の卒業式も見ることが出来た。何と3か月の余命宣告から1年と8カ月生き延びることが出来た。
希望を持つことで免疫システムが作動した。
日本では100万人がうつ病者と言われている。不景気の折、日本では1480兆円の預金があり、その1割を使う事で日本が元気になり、希望の持てる国になればうつ病が無くなり、力強い国となる。実際日本は貿易立国と言うが貿易比率は11%で内需立国である。むしろ中国などが40%の貿易立国である。
今の医学ではセロトニンうつ病を治すと言われており、そのような薬がある。このセロトニンは幸せホルモンと言われ、美味しい食べ物やきれいな風景に感動した時に生じる。このホルモンは必須アミノ酸トリプトファンで、赤身の魚やチーズ、肉に含まれている。

子供の時貧乏だったので、テレビのある家へ行き、5回に1回くらいは食べさせてくれた。これを5回のうちに3回くらい食べさせてもらおうと「おばさん、ご飯美味しい、美味しい」と言って食べさせてもらった。茅野市の病院に来た時も、「美味しい、美味しい」とあちらこちらでいうので誘われて、食事による脳卒中の原因を知ることが出来た。
長生きをするにはオキシトシンというホルモンが有効である。震災の避難所でペットを持っている人たちは、他の人たちより元気であった。それはペットをなでると言うスキンシップによるとことが大きい。しかしこのオキシトシンが一番出るのは「相手の身になること」。これはまさにロータリーの奉仕活動に相通じる。

福島のぶどう狩りに車いすの年寄りを連れて行った時、前日放射線計測したぶどう畑の親父が、「このブドウだけは40ベクレルあります」と正直に話をした。今は100ベクレルまでOKなのだが。そうしたらその中の一人が「この40ベクレルのブドウが一番うまい」と言い、「俺達年寄りは上手いものを食う権利がある」と言ってその40ベクレルのブドウから売れていった。