markdadaoの日記

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「医者が教える食事術2 実践バイブル」を読んで

 

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

 

 

日々の食事により病気の予防または治療をする事を医食同源といい、おりしも牧田善二著による「食事術」を読む。

この「食事術」では「糖質を大量に用いて中毒患者を生み出す」と言い、「生化学で立証できるところに軸足を置く」として膨大な実証データをその説の根拠としている。

主題は「私たちを太らせるのは脂肪ではなく炭水化物(=糖質)」であると。具体的には「縄文人の食事に近づけるべき(狩猟と採取による食物)」とのこと。

最新のデータとして「肉を食べた方が長生きする」、「糖質が含まれている野菜ジュースは飲まないほうが良い」、「甘酒は糖質の塊だから飲まないほうが良い」、「発酵食品(塩分が多く使われている)は健康に逆効果」、「砂糖入りの発酵食品であるヨーグルトも糖質の過剰摂取」、「ナトリウム1gは食塩2.54gに相当することを知る」、「パン、ドレッシング類、練り物などは多量の塩分が使われているる」、「飲みやすい酢は糖質量の多いものがある」、「食べたものによって血液のpHが影響を受けることはない」、「バランスの良い食事を心がけていると糖質過剰に陥るので、糖質を減らし、脂質の割合を増やしたほうが良い」、「チョコレートは糖質が少なく、できればカカオの多いものを選ぶ」、「貧血対策はほうれん草より肉が良い」、「ニンニクは豚肉と一緒に食べる」、「和食の白いご飯は健康食ではない」、「牛乳はその牛の育てられ方や製品化方法に関心を」、「氷菓は砂糖の塊、ラクトアイス、アイスミルクは植物油脂(トランス脂肪酸)が含まれているので、高価なアイスクリームの方が健康的」、「コーヒーに入れるミルクは植物油脂と水に乳化剤という添加物を入れたもの」、「ウコンは肝臓を悪くした事例がある」、「コンドロイチンやグルコサミンは内臓障害や血糖値が上がる事例あり、膝などの痛みや機能に対しては全く効果ない」、「体重が減ると筋肉が落ちることは生化学上ありえない」、「胃のバリウム検査や肺のレントゲン、便潜血検査などはほとんど癌の早期発見はできない」。「ファーストフードのパテ肉より地鶏のもも肉が良い。新鮮なエキストラバージンオイルの方がトランス脂肪酸にまみれたマーガリンとは天と地の差」。このように医学の進化とともに新諸説が出てくるので混乱するが、要は人間にとって狩猟と採取による食事があっている事なのか?農業は人類にとって新しい作為的な食糧ということか。

「炭水化物を減らし脂質を増やす食事をとり、タンパク質は絶えず食べなくてもよい。むしろ腎臓を悪くするプロティンの摂取は避けること。」白いご飯、パンや麺よりも肉や野菜を食べるという事。寿命は遺伝ではなく食事と環境であると説いている。そういえば、以前、環境ホルモンを説いた村上和雄教授が、カップラーメンを多食している若者の寿命が短くなる事を指摘していた。

次に食材別の食べ方が書かれていますので一読の価値あり。最後に忘備録として年1回の検査方法について。人間ドックでは手遅れとのこと。

1. 胸部と腹部のCT検査。これは多くの代表的な癌と心筋梗塞の早期発見。

2. 胃と大腸の内視鏡検査。消化器系の癌の早期発見。

3. 脳のMRI検査。脳梗塞認知症の早期発見。