markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

お客様は先生 その1

先代の社長(父親)が早逝し、19歳で会社を継ぐことになった。当時大学へ入学したが、学生運動が盛んで満足な受講もできず、仕事に関してはズブの素人であった。

ただ自分には若さがあった。若さとは怖さを知らず、無茶が出来るエネルギーの塊の様なもの。

そして周囲に舐められてはいけないと思い、鼻の下に髭を蓄えた。

その髭を見たある客先のE社の社長が、「若いんだから可愛がられなさい」とアドバイスを。即日その髭は剃り落とした。

その会社は5年後キャッシュフローのミスで倒産し、債権者委員会の推薦で自分は偶然副委員長となり、約1年間仮操業を続け、在庫商品を転売し労働者債権を確保し、また債権者の一部が怖い人たちへその債権を安く転売し、力で回収を始めたので債権の公平化を盾に矢面に立たされることもあった。

約1年後任意整理が完了し、債権者委員長とその弁護士のお陰で何割という配当も確保でき、その社長には危害が及ばずにすんだ。全てではないだろうが、当時の債権者会議に臨む債務者は、万が一刺されても死なない様に腹に晒を巻いて出席をした。

仮操業を続けるため、また供給を継続するため、神奈川にあるK社と言う上場企業の出張事務所を地元に設置し、便宜を図りなが担当者らと交流を深めた。

それらの人間関係と途絶えぬ製品の供給実績により、50年以上経過した今も取引継続中です。