山下達郎のライブに行ってきた。6時30分過ぎから10時近くまで3時間半のノンストップ。サービス精神旺盛で、歌もトークも山盛り。あの高音の声量は62歳とは信じられない。
開演前の館内へ流れるBGMのDoo Wopの選曲がいいので、以前スタッフの人にダビングを頼んだのだが、スタッフさえ手に入らないとの事であった。本人が「市販されていないのもあり、 楽曲認識アプリを使ってもわからない。」と自慢していた。
ステージの中央の山下達郎の足元に、ShinosのロゴがLEDで浮かび上がる篠原さんのAMPが置いてある。バッキングのイントロが多いのか、ちょっと硬めにチューニングされているように聞こえる。ギターの佐橋佳幸のアンプもShinosの特注品と思われる。今回の席は客席中央にあるミキサーの前で、音のバランスが良いところであった。山下と佐橋のギターの掛け合いも、音質こそ違うが違和感が全くなかった。これも篠原さんの同じアンプであることと、篠原さん自身によるギターテクの調整が上手くいっていることかな。
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サックス宮里陽太はアルト、テナー、ソプラノと持ち替え、パーカッションまでやる。アドリブのロングトーンが単なる歌バンのプレーヤーではないな。「すごいな」と思っていたら、山下自らスカウトしたJAZZプレーヤーだった。ドラムの小笠原拓海のことは、4年前のステージで山下がとても褒めていたことを思い出した。
多重録音によるアカペラの曲を数曲やったのだが、生のバックコーラスを使わず、自身による20代の音源を活用しており、「20代の自分のコーラスをバックに60代の今の自分がメロディーを乗せるのはStrange」と言っている。ブルースハープで音を取りアカペラを始める。曲の途中から録音されたコーラスやメロディーを入れるのだが、生の一発勝負のライブなのに決してずれない。これは、舞台の袖にいるPAがjust timeで入れるそうだ。PAの人に聞くと「長年やっているから」とのこと。市川での初日に向け、ツアーのリハをみっちりやったようで、群馬公演も夕方6時半開演にスタッフは朝の9時入りだそうだ。
私は4年前の同じホールの群馬公演以来だったが、以前との違いは客側にあり。Let's Dance Babyが始まると一斉にスタンディングオベーション。そしてサビの後のフレーズでクラッカーを鳴らす。多分ファンクラブが主体的に始めたのかもしれない。前席が立ったので、スデージが見えず自分も立ち上がる。じいさんばあさんが多いと思ったら、結構若い人もいる。
今回のライブは、シュガーベイブからデビューして40周年アニバーサリーツアーとの事で、明るくまた、ベタな曲もやるというが、基本的には自分のやりたいことをやると言っている。