markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

山下達郎のライブからプロを思い知らされる

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1 0月21日に大宮ソニックシティ山下達郎のコンサートへ行く。この10年間で3回目、今回もプロの完成度を十分味あわせてもらった。

音楽もさることながら、山下達郎のタフさに感心。3時間のステージで、たった1度、着替えに舞台から離れただけ。イントロのソロのバッキング、歌いながら舞台の最左右まで移動しながらのファンサービス、バンドが下がって、カラオケをソロで、曲の合間のMCは一度も息が切れない。恐るべし。65歳を感じさせないステージ。

プロのミュージシャンがお金を取って、見せる、聞かせるとはこういう事なのか。翻って、自分たちの仕事を省みる。

照明が落ちているステージ上で、中央にあるアンプと左奥にあるアンプから白いLED でShino’sのロゴが際立つ。中央はもちろん山下達郎のアンプで、左奥は佐橋佳幸のそれで、これらはShino’sオーナー篠原さん手作りのアンプであり、それぞれから高評価を受けている。

5年前荻窪にあった篠原さんの工房へ出向き、今は各種トランスを納入させて頂いている。どのプレーヤーが使われているか知る由も無いが、元ギターリストで山下達郎や様々なプレーヤーのギターテクをやっている篠原さんの耳は厳しく、トランスの設計、製造に集中しなければならない。過去に早く納入し喜んでるもらおうとした際、表記を間違え迷惑をかけたことがある。私は今年で50年トランス屋を続けているが、プロになり切れないもどかしさがある。

先代がグループサウンドが流行る前からテスコ等にギターアンプ用トランスを納めていた経緯もあり、バンドをやりながら研究熱心なアンプビルダーである友人のA君から真空管アンプのトランスを依頼された。ほとんどがB to Bの取引であったが、私も昔バンドをやっていた懐かしさより作る事とした。

当初はボランティアのつもりであったが、プロのミュージシャンにも使われるようになり、また個人の方が予算を捻出し楽しみに作られているため、トランス屋のプロとして喜んでいただける製品を作らねばと心している。