ネットからのお客様でMarshall Plexiの50W用に使用されているトランスの見積もり依頼があり、勉強のためにいつものうちのアンプ顧問よりPlexiについて教えていただきました。
Plexi (プレキシ)というのは、60年代後半から70年代初期に作られたマーシャルアンプの愛称です。その所以はコントロールパネルにプラスチック製のものが使用されたからです。私は仲間のF君に同じものを作ってもらっています。割れやすいところまで真似をして・・・・・。
ところで、それらのアンプ回路ですが、デビュー作の(フェンダーベースマン5F6Aのフルコピーである)JTM45をマイナーチェンジしたものにすぎません。50W、100Wモデルともにプリアンプ回路はほとんど変わっておらず、ただ電源回路をタフにして、出力管はEL34を主力で使うようになりました。出力トランスもEL34ppで50W得られるように一次側インピーダンスを3,5kのものが採用されています。
この時期、まさにロックミュージックがよりラウドな方向へ向かうとともに、マーシャルは黄金期を迎えることとなったのです。
ちなみに、基本的にブルース好きのクラプトンですが、このプレキシ以前の整流管使用のJTM45スタイルが好みであります。