markdadaoの日記

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印鑑社会と国際交流

日系人の社員が、今度自家用車を所有する事になった。そのためには契約資料作成上、実印と印鑑証明が必要である。そこで市役所へ同行し、普段使用している三文判の印鑑を実印とする申請を行った。
そこで問題が起きた。うちの社員は日系フィリピン人のため日本人のおじいさんの姓と本国の名前で名乗っていたが、日本語の姓の漢字で作られた印鑑は使用できないとの事。理由は本国ではローマ字だから、ローマ字で書かれた印鑑しか認められないとのこと。
お隣の中国ではアメリカ人のロバートさんは罗伯特と書かせるので、日本でも日本語読みで良いのではないか?習近平の政治パートナーである李克強は「リカチャン」Li Keqiang発音せず、日本語読みで「りこくきょう」と日本では呼んでいる。だから問題は無いだろうと、私の頭の中は駆け巡る。しかしこんなへ理屈を言っても通じる訳が無い。
ふと銀行の預金通帳の氏名欄には漢字とカタカナで書かれていた事を思い出す。この通帳を作成するときも、英語は駄目との事で、苦肉の策でこのように作成したのだった。そこで市の窓口にその旨を伝えたところ、それでは「通称名」による申請も出来るとのことであった。ただし、その証明としてその通帳を持ってくるようにと言われ、彼の自宅に戻りそれを市の職員がコピーし、通称申出書を提出した。
申請をしてから約1時間かけ、ようやく印鑑証明カードと印鑑証明書を入手した。日本は印鑑社会のため署名(サイン)社会の外国人にもそれを適用させる。郷に入れは郷に従いであり、通称という予備策で行政は対応している。この通称は日本人には適用されず、もし外国人が悪用すればマンーロンダリングなどが出来てしまう。
行政は法を遵守しながら市民サービスを行っているのだから、このような対応はやむえないと理解する。しかし日常の生活で不便をかける在留外国人のために何とかしてやらないと、日本は安全できれいだが住みにくいという印象が残ってしまう。
私は国際交流協会にも属しており、このような問題を解決できる方法はないか考えてみたい。