markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

RLIセミナー・パート2


高崎でパート2のRLIセミナーが開催された。クラブの3人の仲間と参加する。
私はセッション5の「米山記念奨学事業(応用編)」のディスカッションリーダー(DL)を担当する。今回は3人でチームが作れたため、1日6回のセミナーを2回づつで分担する。4項目の事前説明が参加者に資料として渡されており、その手順で進行することが出来る。
しかし、本セッションの目的に「前回の基本編で、本事業について肯定的に受け止めていただきました。」と断言された記載がある。参加者には、日本で学ぶ外国人に奨学金を支給する米山記念奨学事業については賛同しているのだが、選抜方法、国籍の偏重、卒業後の断絶(連絡が無い)について疑義を持つ方が多かった。
そこで、この問題についての討議に集中した。創始の頃の「戦争での贖罪と世界平和」の主旨が、約60年を経た現在では改善の必要があるとの意見が多数であった。結果として大学推薦制度、中国人留学生への偏重と卒業後の日本への定着がパターン化して、一般ロータリアンの得心を得られていないとの声がある。
原因は選考制度を見直して、現地採用を検討する。方法は現地にあるNPOや、ロータリークラブがある国とは連携をとり支援を仰ぐ。日本と世界を結ぶ懸け橋と言うが、優秀とはいえ感謝の無い奨学生を対象にするのではなく、苦学生に支援の手を差し伸べる。苦学生か学業優秀な人材を選ぶかは、大いに論議すべきだろう。
このような実態を確認し、改善をするために、カウンセラーの終了後の反省会や推薦校への卒業した奨学生の状況をフィードバックすることも提案された
。更には東日本震災で進学できない学生への支援も、「同胞として支援できないのか?」、との疑問の声も上がった。この基金を元に奨学制度を無償で行っているが、5〜10%でも返済する仕組みに変えたらどうか?、日本全国1律に金額が確定されているが、地域の相場を考慮し金額を変えることは出来ないのか?など様々なアイデアも交わされた。
私の意見は、フルブライトの精神のように、「アメリカへ留学をしてもらい、母国の人材として育てる国際貢献」が望ましいと。お金があって裕福であっても、日本との懸け橋になりえる学業優秀な人材を支援するという、見返りを考える姿勢が応募者に見透かされているのではないか?苦学生に対し、無償の行為が人の心を打つものであり、当面懸け橋になりえなくても、人材が育つということは、世界平和につながるし、世界の財産になる。
ベトナムで現地選抜した学生を、「日本語が話せるか心配で採用を見送った」との話を聞いた。私達はフィリピンやベトナムから外国人実習生を向かい入れているので、現地の日本語熱は高く、外国語の実力は我々の想像をはるかに超えたレベルであり、国も海外派遣に支援をしている。不採用を決断されたことは、残念である。