パート2のRLIを昨日行った。私の担当は「国際奉仕」のDL(ディスカッション・リーダー)であった。主な参加者は次年度会長・幹事であり、国際奉仕事業への関心もあろうかと思う。
そこでそれぞれの「国際奉仕」への認識や希望が話された。具体的な事業として、現地での本当のニーズを知るすべが無いとの事。ツィンクラブや友好クラブを海外に持っているクラブも、形骸化された交際(周年事業への出席など)が主体で具体的な奉仕事業への参加は稀だとのこと。これらの対象国は韓国、台湾、香港であり、それらは既に発展途上国ではない。
WCS廃止と国際奉仕 その1 - markdadaoの日記 WCS廃止と国際奉仕 その2 - markdadaoの日記に記載した通り、RI(国際ロータリー)のWCS(世界社会奉仕)プログラムはその目的を達成したと判断し、そのプログラムを終了した。クラブリーダー達はProjectLinkのリソースの必要性があり、しかしその存在を知る会員も極めて少なかった。セッション内でProjectLinkhttp://www.rotary.org/ja/ServiceAndFellowship/MakeConnections/ProjectLINK/Pages/SearchProjects.aspxを紹介したが、表記は英語のため日本では誰もが活用するには不便である。また、その担保となる提案しているクラブの信用は自己責任として直接情報を入手しなければならない。
あるクラブでは、ツインクラブの解消をすることを理事会で決議し、先方に伝えたとのこと。現地の情報を入手するすべを自らが断ち切ることに及んだ原因は相手クラブにあるのではなく、自クラブ内の海外担当者とのコミュニケーション不足が感じられる。更には新世代奉仕による間接的国際交流など、国際奉仕事業とラップするところもあり、WCSプログラムが廃止されてからの国際奉仕は羅針盤を見失ったとの誤解が生じていると思います。
先進国間のツインクラブは友情交換プログラムとしての意義があると思います。しかし、途上国とのそれは、予算上の制限のある現場の生の声や情報の入手には便利でありますが、まだ締結しているクラブは少ないようです。
海外とのパイプとなる一部のキーパーソンを頼り、またその一部のグループとのコミュニケーションの不足により孤立させるきらいがあり、海外クラブや現地の社会奉仕事業に観点を置くのではなく、自クラブの海外との窓口となる人たちへの不信感が高まり、結果として事業の廃止やツインクラブ解消と言う結果を生んでいるように感じます。
米山記念奨学生の中国人留学生が過半数おり、その中で「その奨学金の使用目的や、奨学生が卒業後国に還らず日本で就職し国際貢献していない」との意見を聞くこともあるのですが。それは事実として受け止め、何故そうしているのかを知る必要があると思います。そして上海で行われる予定であった中国学友総会を延期せざるを得なかった、その背景を理解する必要があります。
日本のロータリーの国際奉仕活動は受難の時期を迎えているように感じました。