一軒の住宅で使うだけの電力を、自然エネルギーで自家発電する自己完結型の電力システムをスマートホームと言うそうだ。
すでに発展途上国では、一地域が金を出しあって大型の発電機を購入し、複数の住宅の電力を賄っていた。それをIT技術を活用し、各家庭の電力使用の量を瞬時に計測し、やりくりする方法をスマートシティというそうだ。
今まではこの考えは理想であったが、技術革新で現実化しそうだ。その大きな要因は再生エネルギーの太陽電池にある。従来は変換効率が20%以下でコストパフォーマンスが悪かった(広大な土地に太陽電池パネルを敷き詰めて発電している)。それがシャープで開発したブラックソーラー太陽光発電システム/ソーラー発電システム:シャープは現在の2倍の変換効率を得られると言われている。
次に充電するバッテリーだが、リチウムバッテリーの日進月歩もすごい。しかし発展途上国ではトラック用の鉛バッテリーがあるので、それを使用すればローコストで済む。バッテリーに充電された直流電源を交流に置き換えるインバーターは、中国など発展途上国の基板生産により、これもすでにローコストを実現している。
照明はすでに省エネのLEDがある。テレビもデジタル化しているので省エネだろう。しかし電力を多く使うエアコンや冷蔵庫が問題であった。
これは2つの解決方法があり、一つは省エネルギーで動作するモーターの開発。もう一つは、エアコンや冷蔵庫が温度を冷やすために急に回転するモーターの起動電流を、回路により徐々に立ち上げる方法が考えられる。
電力は止まることなく作られ、交流は蓄電できないのでエネルギーを捨てている。これは最大使用量にあわせ発電能力を確保しているからだ。最近の東電の供給量に対し使用量は約7割で、3割は捨てていることになる。
小さい単位で発電と電力使用することは、イニシャルコストとメンテナンス費を含め採算性がどうなのか調べる必要があるのだが、感覚的に無駄がなくなるのではないか?電力の安定供給と低コストのために9電力が大資本を投入し量産化を図ったが、官僚化し管理費の無駄が発生しているのではないかと懸念する?
電力と言えば松永安左エ門松永安左エ門 - Wikipediaの名前がすぐ浮かぶ。電力民営化や電力事業の行く末を見越しての大幅値上げ等をした「電力の鬼」松永安左エ門は、今の原発問題などをどう考えるのだろう。