ある発電機工場を訪問したら新しい製品を紹介してくれた。それは逆浸透膜による浄水器を備えた発電機である。
発展途上国では安全な飲み水と電力の確保が要求されている。国家による生活インフラが整っていないので、汚染された水で疾病障害を受けたり、電気の供給が不安定なため例えば冷蔵庫による食物の貯蓄もままならない。
日本も今夏、電力使用の制限も出てくるのではないだろうか?自然エネルギーの太陽光や風力エネルギーも現実的なコストには収まらない。バイオマス発電には大きな投資が必要となる。現在稼働している原発は関西電力の大飯発電所の2基だけである。48基は運転停止や点検中の為、その維持費を消費者に請求している。
福島原発事故の原因調査とその再発防止策を国民のコンセンサスとして確定し、中途半端になっている48基を廃炉にするか再発防止策を施した原発を再開するかそろそろ決めた方が良い。エネルギーの代案もない中、ただ原発反対をするのではなく、安全を確保する為の改善を施した原発にシフトするのか、現状よりもたとえ5割アップしたコスト負担でも自然エネルギーでまかなうのか決めるべきである。原発を点検中としてこのままにしているのは、再び万が一の大地震や津波に見舞われた時のリスクヘッジをしていないことなのである。
人類は移動手段として、戦死者よりも多い交通事故死のある車社会を選んだ歴史がある。そしてそのエネルギーとして化石燃料(石油や石炭)による大気汚染で地球を汚し続けている。電気自動車もそのエネルギーの多くは化石燃料による発電から得ている。(原発が稼働している頃は原発が3割、化石燃料が6割以上、水力は1割にも満たない発電配分であった)
子孫のことを考え、冷静な判断による論議をする時が来たと思える。