markdadaoの日記

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日本の心 その3

松田昌士(まつだまさたけ)氏による記念講演を記述します。

議員について:世襲議員、官僚上がりの議員が4割以上いるのは異常。2割以下であるべきであろう。それと議員総数が多すぎる。アメリカでは日本の倍の人口で約200名、日本は約800名。代議員は国民10万人に1人でいい。特に市町村議員は税金を取って議会で遊んでいる。町議など3人もいればいい。

国鉄民営化:中曽根元首相は「松田が言ったことをやったのだから、政府はこれ以上はやれない」と言われた。そこで最後の一つをお願いした。「この件を閣議決定してほしい」と。やくざな自民党議員がこれらの改革案を元に戻してしまう恐れがあったからである。
国鉄改革が終わったころ、自民党の大臣である議員の秘書から電話があった。「12,000円のパーティー券を2,000枚買え」とのことであり、「国鉄時代は買ってくれた」と脅してきた。そこで「この電話は録音してあるから、来週の記者会見で発表する」と言った。3分もたたないうちに大臣自ら電話が入り、秘書の行為に対し謝罪してきた。そこで「その秘書を首にしろ」と逆に脅した。ここで最大の防御は攻撃であることを知った。

宗教について:日本はヨーロッパ以上に陰湿である。ヨーロッパにはカソリックプロテスタントがおり、日本では仏教があるが坊さんは葬式にしか顔を出さないからか? しかしキリスト教は異教徒を認めないが、仏教は寛容である。高校生のころ安坊主の主催している学校だったので、181人の血判状をその校長へ出したらいじめられた。結果として11人でその学校を飛び出した。
旧約、新約聖書は文語体で書いてあるため、神々しく恭しく感じる。しかし項目別に分けて記載されているため、覚える必要が無いためなのか、日本では8%の入信者である。

通訳について:正確に意思疎通をするのであれば、正式な通訳を育てなければ駄目だ。語学はネイティブでなければ無理。バイリンガルの人でも母国語しか腑に落ちない。今はたどたどしくても喋れる事が主流だが、本当のことは通じるわけがない。
会議では議長が母国語で喋る権利がある。気にいらないのは、解かっているふりをして喋っている日本人。鳩山等がそうで、正確に会話するために恥ではなく専門家を使え。

学力について:日本人でノーベル賞を取った人たちは30年前の人たち。今の大学生の学力は世界の40位にも入らない。勉強したくないやつに勉強させる必要はない。本当にやれる人だけに勉強をさせる少数精鋭。能力の無駄遣いをさせるな。高卒者は半年間遊ばせ、将来何かやるかを決め1科目を専攻させる。「世界を作った20人」宮城音弥著による20人のうち19人は今の世であれば馬鹿であった。

ユネスコについて:ユネスコは国際機関であるが、自分の基本は日本のユネスコである。だから国旗を日の丸、国家を君が代を認めないような人はいらない。日本はインドなど原水爆を作っている国へ寄金(ODA)を出す必要ない。ユネスコロータリークラブは同じような活動をしているのだから両方に入って力を倍加しよう。
私の言っていることは本音からであり、死ぬまでやってゆく。

(完)

以上、松田昌士氏の講演内容を記述する中で、このような骨のある人は久しぶりであると感じた。そして74歳、まだまだ死に切れないとおっしゃっていた。