政治の仕組みを今の時代に変えてゆく方法がある。それは国のトップを国民が直接選ぶこと。中曽根総理と小泉総理は首相公選を訴えた。そこでそれを委員会に付託させ検討させた。最近はみんなの党や維新の会も同様の発言をしている。
今の憲法は議院内閣制のため、憲法を改正させない限り出来ないとの結論でペンディングとなっている。そしてもし国民が直接投票することで、首相として力量のない人気投票となる恐れもあるとして専門家から反対する声もあった。実際、憲法を改正するのに時間がかかるので、憲法を改正しないでもやる方法を提案する。まず、国会議員の中で議員の1割以上の支持者を取り付けた首相に成りたい人を立候補者とする。そしてこの立候補者同士が政策ディベートを5回ぐらい徹底的にやり競争させる。政策を国民にしっかり説明できる人、スキャンダルを潜り抜けた人を国民がそのディべートから選んで投票し、50%以上の信任を得て国会へ推薦する。アメリカの予備選挙の様な物です。そして国会は首相指名をする。詳細は「もしも国民が首相を選んだら」という本を出版したのでそのシュミレーション小説を読んでください。
日本の政治を諦めないで国民運動を薦めます。総理大臣を選ぶのは国会議員の既得権と思っているのが議員であり、世界一政治デモをやらない国は日本である。だから、政治がおかしいと思ったら行動をすべきである。昨日、国会議事堂前で原発反対1万人デモがツイッターを利用し集まったようだ。教育において、選挙参加について学校で徹底的に教えていない。コスタリカと言う国は90%強の投票率である。非有権者(主に選挙権のない若者達)は投票日に同時に模擬選挙を行い模擬投票箱に投じることを、国を挙げて投票の教育を行ったいるからだ。神奈川JCでは高校生県議会を8年間続けている。そして最終には知事へ直接質問をする。
若い人の投票率が上がれば(20代が50〜60%の投票率に上げる)、いずれは合計70〜80%の投票率となろう。そうすることで政治家もマンネリ化をしなくなる。日本は安全で裕福だから、政治家を頼らないで無関心であった。戦後の選挙権を勝ち取ってきたという意識が希薄化してしまった。終わり。
中学生や高校生の模擬投票はマニフェストの理解と、人を選ぶ訓練になることと、若い人の感性に対し個人的にも興味がある。是非やってほしい。更に、草の根的にディベートで首相候補者を国民が選んで国会に推薦するのは面白い。国会議員が人物本位でなく、国民の推薦を無視すればその議員の次回の選挙は辛い戦いとなるだろう。
戦後の政治はそれなりに日本国を念頭に政治を行っていたので、プロの政治家に任せることが出来たのであろう。しかし、昨今の政治家は政局ばかりの発言が目につき、国境問題、原発を含めたエネルギー問題、歳入を高める産業の発展や歳出削減の提案なく、ただ増税するかしないかの観点しか持ち合わせていないお粗末な政治に、東京都や大阪市、そして原発を抱える県や沖縄県の、普通な事を言っている知事達が素晴らしく見えてくるのは異常かな。