markdadaoの日記

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日本の心 その2

松田昌士(まつだまさたけ)氏による記念講演の続きを記載します。

昨今、日本は短期政権が繰り返されている。同じようなことが17、18年前のイタリアであり、半年に1度首相が代わり暗殺という悲劇もあった。そして落ち着くまでに4〜5年かかった。今の日本に人材はいない。早く立て直さなければ日本の存続が危うい。
世界はまだまだ平等ではなく、白人社会のヨーロッパなどはオリンピックの議決権を4〜5票持っており、日本は1票である。
20年前のオフレコであったが、黒人の肌が一番進んでおり、一番衰えているのが白人の肌である。黄色人種の日本人はその間なので、就寝前にぬるま湯で洗えばよいと資生堂の役員が言っていた。だから化粧品は白人のために作られている。
その白人社会が世界を回している。そして世界に対し日本は甘すぎる。冷静に事実を見ることができないと破滅する。現に日本の発言に世界が耳を傾けることが少ない。日本は敗戦国家でアメリカの傘の下におり、兄貴が戦ってくれていたというのが私の考えである。したがって日本をもう一度作り直そう。それが原点への回帰である。

歴史を学ぶ:日本では「日本史」が必須科目ではない。自国の歴史を正課にしない国はない。外国では日本のことを「どこからか集まって、金儲けをする民族」と思われている。自国の歴史を大事にしない国家に未来はない。
アフリカで日本人は白人と一緒にバスに乗れる。これは日本人を疑似白人として、白人に許されてバスに乗っているようなものだ。白人に頼らず黄色人種として堂々と国際社会で付き合うことが大事だ。白人社会の座敷には入れてもらえないが、玄関で飯を食うことは許すといわれている。明治150年間、戦後とこれでやってきた。

教育について:日本ではアジア人を少数限定して留学を許すが、多くのアジア人を小学校から大学を卒業するまでの滞在を許していない。これはまるで餌を与える程度で、失礼な話である。アジアの人と対等に付き合わなければならない。昨年は日本では赤ちゃんが150万人程度しか生まれず、ということは18年後は4分の5の大学は必要なくなるということ。
ドイツでは9年生を採用し、大学進学は上位4割としている。それ以下は専門学校などに進学。そして自分はどこの大学を卒業したとは言わない。1律国家試験をパスしないと卒業できない仕組みになっている。だからヨーロッパではドイツだけが突出している。最近ロシアもドイツに近付いている。日本は入試のみで卒業まで遊んでいられる。だから世界で日本はレベルが低くなってきた。先輩が作ってきた日本のイノベーションをつぶしている。
これは勝戦国のアメリカの陰謀ではないか?16〜26歳程度の若い時代のひらめきにノーベル賞の種がある。教育は若い時にいろいろなことを自由に学べる制度を作らねばならない。日本ではどこの大学を出たということはやめよう。派閥を作るのみ。卒業試験は国家試験制度にするべき。
アメリカの大学の数校以外は金で卒業できる。だからアメリカの大学を卒業と聞くと金で卒業したかと疑う。30年前の日本人学生はフランス・ドイツ・イタリアへの留学生が多かった。最近は8割がアメリカである。

続く