ロータリークラブ2840地区の地区大会にて、松田昌士(まつだまさたけ)氏による記念講演が行われた。国鉄分割民営化に苦心しJR東日本の社長を歴任、現在日本ユネスコ協会の会長を勤められております。また野球界にもかかわりがあり、国際野球連盟の副会長を歴任。歯に衣を着せぬ御講演をメモを頼りに数回に分けて記述します。
アメリカのオバマ大統領をはじめ世界のリーダー達が公然と原水爆の廃止を言い出した。ユネスコは「教育・科学・文化を通じ世界から戦争をなくすこと」が目的である。武器や、わいろなどを使わず、教育などををもってそれを実現する。小さな力を集め世界に発信し始めた。今まではなかなか表に出さなかったことである。
ヨーロッパでは7,000発の核弾道があるが、これを真剣に廃止する運動を展開している。ドイツでは発電にプルトニウムを使わないことを論議始めている。アメリカは5,114個持っている。ロシアは具体的な数字を発表していないが6,7000発あるだろう。人類の存続にかけて1発も使わせず撤廃すること。世界遺産は日本ではなかなか増えない。国が主導するとロクなことがない。世界は未だもって欧米が中心である。ユネスコでも1国1票ではなく、フランスやイギリスは1国で賛成権を4,5票持っている。
野球はイギリスの女子の競技から始まり、アメリカでベースボールとして開花した。その野球をオリンピックに残す運動をやっていたが結果として失敗した。世界では120カ国ぐらいに野球連盟がある。各国に連盟の会長がいて、世界の会長にイタリアが成ったがうまくゆかなかった。そこでアメリカに会長をやってもらい自分は筆頭副会長として組織を構築。
キューバは野球を国技としており、シカゴ経由で訪問した。カストロが病気をしており、他の責任者と話をしてその新組織案に協力を得た。しかし帰国してからキューバは方針を変え、台湾と結託し反旗を翻した。結果としては7:3でその反対を抑えた。その後同じアジア国としての台湾にクレームをつけ、当時の担当者が罷免され交流が再開した。そして世界の野球連盟としてオリンピック参加へ向けて推進することとなった。
世界でプロ野球があるのは6カ国のみ。ヨーロッパからオリンピック復活のイベントのため、ダルビッシュの要請があった。チームは投手のやりくりをするので問題はなかったのだが、コミッショナーに最終決断を付託された。しかし「リーグ中だから」との理由で世界の野球連盟のオリンピックへの夢は断たれた。おそらく20数年間はオリンピックに復活することはできないだろう。
北京オリンピックの際、ロシアとグルジアとの紛争が勃発したが、オリンピック連盟は何の制裁措置も取らず、拝金主義におぼれてた。
続く