markdadaoの日記

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人道的奉仕の重点化と増加

9月5日に仙台で行われたロータリー・コーディネータープログラムの午後のセッションで「人道的奉仕の重点化と増加」の分科会が北清治ARCにより行われた。

この表題の「重点化」とはロータリー財団が提唱している6つの重点分野を意味し、「増加」とは多くのロータリアンの参加を願うとしている。そして国際ロータリーとロータリー財団は一体化しようとしている。
ビル&メリンダゲーツ財団が3.55億ドルそしてロータリーが2億ドル、合計5.55億ドルを2012年6月30日までに世界中のポリオの撲滅のために集めようとしている。ビル&メリンダゲーツ財団は子供たちのためのポリオ撲滅プロジェクトに、ロータリークラブが一番信頼が出来る、効率的であると判断して寄付を決めたとか思われる。それは1988年来WHOと協力して、世界中のポリオを99%撲滅してきた実績が物語る。そして残りの1%に対し4〜5年の年月をかけている。従って3年間で1クラブあたり2〜31千ドルの寄付要請がある。


次に「新世代プログラムに奉仕の持続性を高める」の演題で小船井修一ARCが説明をされた。
第5奉仕部門に「青少年奉仕」を加えることに10−87の規定審議会で263:250のぎりぎりで採択された。日本では青少年交換の事業が半減している。その理由はロータリアンの高齢化が影響していると考えられる。
奉仕の対象はポリオを筆頭にほとんどが新世代である。従って第5奉仕部門としての「新世代奉仕」は理解できるが、社会奉仕や国際奉仕との重複は避けられないだろう。


最後に米山記念奨学会事務局長の坂下博康氏が講演を行った。立場上からも寄付の集め方や寄付の推移を説明された。個人的には奨学生の資質やロータリアンへ共感させるsomethingが無いと、いくらテクニックを使って寄付を集おうとしても難しいと思う。奨学生について選定方法などについての説明は一切なかったのは不思議であり、講演後説明を求めたが世話クラブで奨学生を教育してくださいとのことであった。
1946年、フルブライト米上院議員の提唱で始まったフルブライト留学制度により、多くのフルブライターのその後の活躍がある。このような奨学金制度を参考に具体的に「相互国の理解と貢献できるリーダーの養成」と明確化することはできないものか?