markdadaoの日記

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自殺

東京で電車に乗ると、「人身事故のために何分遅れる」というアナウンスを良く聞く。新幹線の駅だけと思っていたが、最近は都内の駅にホームドアが設置してあるのを良く見かける。また青い光 - markdadaoの日記のように飛び込み自殺を防止している地下鉄の駅もある。
日本における年間の自殺者が3万人を超えたとのこと。男性の中高年者に多いそうだ。特に60代が多い。

戦争末期の日本軍の特攻隊を想起するような腹に爆弾を巻いたり、爆薬を搭載した車で突っ込む自爆テロが多いイスラム過激派のことを、イスラム教信者のパキスタンの友人に自殺について聞いた。
イスラムの一般社会では自殺者は地獄へ行くとされており、厳しい措置が取られる。生まれることと死ぬことは、決して自分で選ぶことのできない行為と教わっているそうだ。そして絶対に葬儀はしない、家族がこっそりと土葬するだけ。イスラム社会では日本などと比べると自殺者は極めて少ない。しかし自爆テロ者は洗脳によりジハードとして天国に行けると、マインドコントロールされている一部のこと。

以前聞いた話だが、良かった時代と苦しい現在のその差(ギャップ)が大きいほど、その事実を受け止めがたく自殺をしたくなるそうだ。自殺をすればその苦から逃れ、楽になれると思うのだろう。
イスラム社会の方が日本より自殺比率が高いと思っていたが、まるで逆で日本は世界でも自殺比率が高いそうだ。そして自殺者が少ないイスラム社会に学ぶと言う動きもあるそうだ。
現代の日本は宗教心が少ない人が多く、若い人はゲーム感覚のリセットという考えなのか、また年配者は社会からの孤立や孤独、そして戻れぬ良き日に葛藤し命を絶つのだろうか。
僕は以前にも書いたが、若くして亡くなられた友人や父親のあるべき残りの命を受け継ぎ、それを社会に全うするのが自分の使命と考えている。
坂村真民の詩を

私は延命の願いをしました。まず始めは啄木の年を超えることでした。
第二の願いをしました。これは子規の年を超えることでした。
それを超えた時、第三の願いをしました。お父さんあなたの年齢を超えることでした。それは私の必死の願いでした。ところがそれを超えることが出来たのです。
では第四の願いは? それはお母さん、 あなたのお年に達せる事です。もしも、これを超えることができたなら最後のお願いをしたいのです。
それは世尊と同じ齢まで生きたいことです。
これ以上、決して願いはかけませんから、お守りください。

(啄木27歳、子規36歳、父42歳、母73歳、世尊80歳)