markdadaoの日記

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六然


写真は有名なつもりちがい十カ条ですが、これは高低・深浅・厚薄・強弱・多少の5つの量の単位を人生に喩て、戒めとしている。
他に長短・大小・広狭・重軽・遠近などあるので、追加の十カ条が出来そうです。時間があったら考えてみたい。このブログを読んでいただいている人からもアイデアをいただきたいところです。
人間は社会の中で生きてますから、想定外の問題が人間関係の中から発生します。それらを戒めて穏やかな社会を作ってゆこうと、日本ではお坊さんたちがこのような十カ条を作ったのかと思います。
人間にとって避けて通れない恐怖は「死」であり、次に自分を守る「防衛」があり、時には相手を攻撃することもあり、その顕著な例が戦争であり紛争であるのでしょう。
このようなことに陥ることがないように、なかなか出来ないことですが昔から「無」とか「空」と言うことが説かれております。
中国の明の時代の崔銑の格言「六然」を自分の戒めとしています。安岡正篤の「運命を創る」の73ページから解説を含め下記に引用します。

「自然超然」 自分自身に関しては一向物にとらわれない。
「処人藹然」 人に接するには人を楽しませ、人を心地良くさせる。
「有事斬然」 事がある時はグズグズせず活き活きと。
「無事澄然」 事無き時は水のように澄んだ気でおる。
「得意澹然」 得意の時は淡々とあっさりとしており、
「失意泰然」 失意のときも泰然自若しておる。