昨晩、フィリピンのルソン島を横断した台風により、未だに停電をしていると現地ロータリークラブの友人と電話で情報を聞いた。
真っ先に言うことには、フィリピンのインフラは底が浅いので、昨夜の2時から発電機を回しっぱなしだそうだ。別な情報だと、電信柱を始め樹木の倒木があり、電線を切断し停電が続いているそうだ。更に台風情報(天気予報)の精度の低さから、一般家庭での準備不足を招いている。(情報は990hPaで風速25mだが、首都圏で倒木し停電中)
今度の台風は昨年の首都圏を襲った雨台風ではなく、風台風で多くの住宅の屋根を吹き飛ばしている。夜中停電となりエアコンが止まり、外は雨がそんなに多くないので暑さをしのぐため窓を開けていると台風の突風により窓ガラスを破り天井を持ち上げ屋根を吹き飛ばしたそうだ。
電力会社の情報だとマニラ圏は明日までには回復するが、その他は3日〜4日かかるそうだ。電力の供給が不足気味で、その上インフラがお粗末なので停電は慢性的になるだろう。ホテルや病院は大きな発電機を用意しているだろうが、一般家庭では大変だろう。
最近アジアでは地域単位で発電機や飲み水の確保をする傾向がある。なぜなら複数件でその地域インフラを確保することで、1件当たりの費用が安くなるためだ。
太陽電池、バッテリーとインバーター及びポンプとRO逆浸透膜浄化装置があれば電気と水道が確保できる。人助けとビジネスチャンスとして検討する価値はあるだろう。しかし太陽電池はまだ効率が20〜30%で価格が高い。その他のものは技術革新でコストも下がってはきたが。アジアの国によっては石油より天然ガスのほうが安いので、ガス発電の要求もありエネルギーの多様化の中でビジネスモデルもフレキシブルな対応を求められている。