markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

ALAS

ALAS(アラス)とはタガログ語とスペイン語で時を現す際使われる。
実は10年以上勤めている日系フィリピン人の社員が飼っている犬の名前である。その飼い主はは1番と言う意味であると言ってたが。会社の敷地内にいるため、会社の番犬としてまた社員の愛犬として親しまれ、すでに7年になろうとしている。
飼い主が散歩の友として飼い始めたのだが、最近はずっとつながれっぱなしである。番犬らしく時間外に会社に入ると、誰彼かまわず忠実に吠える。夜中会社に忘れ物を取りに行った時、不思議な事に私に対しては決して吠えない。
ALASの体内時計は誠に正確で、夕方の5時の終礼のベルが鳴る数分前には必ず吠える。そして飼い主が自宅へ戻るのを待っている。
以前はALASも若かったので良く脱走した。そのたびに飼い主の手を煩わしていたのだが。今は昼間は日向ぼっこして寝ているが、休み時間にはめんどくさそうに片目だけ開けて、社員に相槌を打っている。(片目かどうか分からないが、私にはそう見える)
もし、人間が四六時中鎖に繋がれて数メートルの間しか行動できないと、ストレスで死んでしまうかもしれない。それを憐れみながらも、自分たちも目に見えない鎖で、毎日出勤をして仕事をしているように思える。いつでも脱走できる自由はありそうなものなのに。