11日間降り続く雨で首都圏マニラの機能が停滞。友人の安否が心配で電話をした。彼の住居は高台のため影響は無いが、勤め先の病院まで行くのに道が水没しており今日は自宅にいるとのこと。途中のマリキナ市を流れる河川付近は20m水没したそうだ。
日本から私の友人が仕事でマニラを先週訪れたが、マニラ湾近くのホテルから出られないと電話があった。満潮時と大雨で道が水没していた。今日の情報では海岸近くは、大人の頭ぐらい、他では腰の高さぐらい水が上がってきているそうだ。そして感電死や鉄砲水で被害者が出てきている。
中でも被害がひどいのはマニラ近くのケソン・シティ。地滑りで9人が死亡と行方不明。
2年前のマニラ首都圏を通過した台風オンドイと同レベルの被害になりそうだ。台風と熱帯性低気圧が連続で雨を降らせている。近くのダムも放流をすることになるので、スクオータ(河川付近の不法居住者)の被害が予想される。下水道や防災へのインフラの遅れが要因で、首都機能を奪い、格差社会から生まれたマイノリティーのスラム居住者が自然災害の被害者になる構造である。
