国内電力会社が平均70円程度値上げをした。原発に頼らないエネルギー政策を実施した場合、更に値上げがあるとのこと。一般家庭で月7000円程度の電気料の場合1%から2%弱の値上げ率となる。
以下はパキスタンの友人から聞いた内容である。
慢性的電力不足のパキスタンでは、3カ月に1回20%程度値上げをしている。数年後には2,3倍になる。しかし一般家庭の電気料はかなり安い。これは国策で、エネルギー源を高い仕入れコストで国が購入し、安く一般家庭に供給しているため、各電力会社は恒久的な赤字体質になっている。世界銀行やIMF等が電気料の安さを指摘し、適正な価格を指導しているのですが、物価のバランスを考え簡単には是正できない。
電力会社の経営体質が悪化していることが原因か、先日も36時間の停電をカラチで経験した。これは計画停電ではなく、電力ラインの故障があったのですが、カラチ電力供給会社の職員がストライキを行っていたため、修理が出来なかったのが原因です。丁度その日はとても暑く、外気温は44℃もあり熱中症になるところだった。
電力料金は値上げして適正価格にすることで、各産業もそれに見合った付加価値を上げるように努力を始めるだろう。そのような目的で各産業が努力しなければ、国家は良くならない。
電気料が高くなった頃、エアコンを太陽電池で動かすことが出来れば、多くの人が助かるのではないか? アジアの人たちはエンジン発電機より高いジーゼル発電機であっても、ガソリンより軽油の方が安いので、ジーゼル発電機を好む。従って、太陽エネルギーはイニシャルコストはかかるが、ランニングコストは無いので、市場が生まれてくるのではないかな。