真夏を前に冷蔵庫がサボタージュを始めてた。だましだまし使っていたが、昨日とうとうギブアップ。今日の昼、まともに冷えそうな冷蔵庫が台所に設置された。冷蔵庫の出現で物流革命が起きたと言われるほど、我々は文明の利便さの虜になってしまっている。
冷蔵庫を作っている取引先がある。１０年ほど前、そこから温度コントロールユニットの仕事を受け、当社下請けの中国のローカル会社で制作し、タイの完成外注さんへ納品をしていた。
ある日、ケースの材質を証明するためのラベルを貼るのを忘れ、大量の不良が発生した。ケースにラベルを貼るだけですから簡単に修正できるので、中国の外注さんへタイへ行くように要請をしました。しかし当時の中国では簡単に渡航ビザの発給はしないとのこと。お客さんの製造ラインが止まるので、緊急を要しました。
台湾系の中国外注でしたので、そこの社長にタイにコネクションがあるか聞きました。さすが華僑の人たちで、すぐに現地の華僑ルートからある日本人を紹介してもらいました。
そして、その日本人の方に電話し５人のワーカーを探してもらい、バンコックへ飛び立ちました。ものすごい蒸し暑さで、製品は倉庫にあるとのことですから、クーラーは無く仕事がきついと覚悟してました。幸い日本人の品質部長さんの好意で、作業場だけは工場内の一角を借りることが出来、それでも朝から晩まで、まる２日間製品のラベルを貼り続けました。
そんな経緯からなのか、今回購入した冷蔵庫はお世話になった品質部長さんの日立製でした。そしてタイでお世話になった日本人（Ｙ君）とは奥さんともども、今もお付き合いをさせていただいております。
そして昨年から、某アメリカ企業の冷蔵庫のセンサーユニットの仕事を中国で生産を始めています。こんどこそ問題が起きないようにと準備しております。
