markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

オーストリア学派とマーク氏

ゴールデンウィークを利用してマークと新宿で会う。彼の経済に対する面白い喩(たとえ)をもって紹介する。そして、ここにいる若者たちは日本の国内総生産額がいくらかわかる人は一人くらいしかいないのではと嘆く。(GDP平成20年度実質約541兆円)

  • まず「キャッシュフローは酸素と同じ」。いくら良い仕事があっても、お金が無ければ何もできない。
  • 以前の日本の資本主義経済は世界の中で理想に近かったが、今は疲弊している。従って小さな政府を作って組織構造を変えないと、いくら頭(首相)を変えても国は変わらない。国策を失敗するとロシアのように国民は30年以上耐乏生活を強いられる。
  • 世の中を船に例えるならば、船端に櫓を漕ぐ人たちと中央に管理者がいて櫓を漕いでいる人たちが税金を納め、中央に座る人たちがその税金を計算したり分配したりしている。このバランスが大事で中央に座る人たちは生産性が無いのに、現在は膨張している。
  • 最低賃金法が生まれてから失業者が増大している。企業は最低賃金を支払わないと罰せられるので、雇い入れを減らす。従って日比谷公園等で失職した人たちが増える。東京都は時間791円が最低賃金だが、もし600円ならば雇うことが出来る会社があっても、違法になるので雇うことが出来ない。
  • 東京都ではタクシー業界で会社が4万台個人が2万台あると言われている。タクシー乗車が少ないのでタクシーを約17%減少させると言っている。が、タクシーの初乗り金額(710円)を自由相場にすれば、もし400円にすれば足に困っているおじいちゃんおばあちゃんが乗るのでは?これらの規制を決める人たちは、想像力をもっと高めてほしいとのこと。
  • 世界規模でエネルギーを考えたら、車は個人所有ではなくシェアーした方がエネルギー消費が少ない。車を作りすぎているのでは?
  • 本人が偉いと思っている政治家や官僚はリボンを切ることが好きである。橋の設置、ビルの建設等などで開所式ではハサミをもって大見えでリボンを切る。切った後のフォローには興味が無い。なぜなら票につながらないからか?
  • 環境問題について考えると、汚い空気の中、分厚いマスクをして息苦しくなり、息が出来ないでもがいている様相である。

今、日本に意見をしないと手遅れになる。20年前に来日した日本と今の日本での落差は大きい。自分も40歳を迎えるにあたって、今まで考えてきたことをまとめたい。その方法として当面本やYouTubeなどで発表したい。
彼は今こそ日本はオーストリア学派の思考を取り入れるべきと考えている。中でもフリードリヒ・アウグスト・フォン・ハイエク(Friedrich August von Hayek)やルードヴィヒ・フォン・ミーゼス(Ludwig von Mises)の教えは美しいとまで表現している。
フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia』によると、このオーストリア学派の経済政策を行っているポーランドでは世界金融危機からの影響の抑制に成功し、2009年は欧州の全ての国家の中で唯一、経済成長を達成している。同年のポーランドの経済成長率は経済協力開発機構OECD)加盟国中1位となり、その経済政策は世界から注目されている、とのこと。