markdadaoの日記

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富岡市 岡野新市長


昨日の投票結果、岡野氏が16,027票で現市長の岩井氏を3,300差でおさえ当選した。有権者が43,580人で投票率は68.52%だったそうだ。
4年前の有権者数が43,075人であったから1.2%しか有権者が増加していない。その時の岩井氏は10,932票であったから17%ほど票は伸ばしている。前回は4人の候補者が立候補し、岩井氏以外の獲得票の合計は20,784票であった。そして前期の投票率は74.45%と今回と比べ9%ほど高かった。
岩井陣営は中曽根弘文小渕優子、山本一太国会議員、大沢群馬県知事をはじめ多くの県会議員の応援、そして自民党の推薦をもらった。6期の県会議員時代からの支援母体を中心に選挙運動を展開していた。そして何よりも本人が選挙巧者で、前回の市長選をモノにしてきた。市長になってからは特にスキャンダルもなく、富岡市の健全化へ改革を推し進めてきた。
しかし、何故今回2期目をかけた市長選に敗北したのか?公開討論会 - markdadaoの日記で書いたように、選挙テクニックや党派力などではなく、人は人柄を選ぶのでは。要は好きか嫌いかである。
民主党自民党かで世間は話題にするが、確かに岩井氏は30代で県会議員になった時は自民党の時代でその流れに乗ってきた。岡野氏は沖電気の出身でその労組の支援もあり、決して自民党系ではなかった。それは本人の主義ではなく議員としての生い立ちであったのだろう。戦後共産党系の人たちが自民党に蔵替えする時代もあったのだから。
岡野氏に対し市政を任せるのに心配だとの声を聞く、何を言っているのかわからない、話に詰まるなどが理由だそうだ。岡野氏が勝てたのは現職の批判票が流れたとも聞く。しかし3割以上の人たちが棄権をしている。それは政治に対する厭世的な感情が多いのかもしれない。
私は岡野氏を見て、親分と言うのは包容力があり、周りが助けないといけないと思わせる器量が意外と大事だと思った。岩井氏はテクノクラートとしての能力と県会議員同士の社会での親分であったが、市民の親分にはなりきれなかったのだろう。
岡野氏が選挙前に来社された際、留守をしており、息子が対応したのだが伝言は無かった。事務所開きで帰り際の混雑の中、岡野氏と握手をし彼は何も言わず数秒間であったが私の目を見るのみ。口元では何かを言いたそうであったが。
純粋にやる気のある人たちが、岡野市政を応援して欲しい。