時折、昼食に蕎麦が食べたくなると、ここ大村支店へ寄る。「いつもの」で通じるほど同じメニューを頼んでいた。その、いつものとは「鳥そぼろ丼セット」だが、店先の小さな看板にある店主こだわりの食材を使った「ソースヒレカツ丼」を頼んでみた。
町なかの蕎麦屋の、どんぶりからはみ出すようなエビの天ぷらや、ソースが白飯に残るカツ丼はどこでも昔から旨かった。食をそそるがこの歳になると、油が強いので毎日だと胃がついてこれない。
ここのは肉厚のヒレを使い、揚げ方もサクッとして、3枚は無理かと思っていたが完食してしまった。そして今だに胃もたれが無い。
店主の奥さんがレジをやっており、「製糸場の影響は?」と問うと「お陰さまで」との事。製糸場から東へ幾分離れているが、他県から乗用車で来るお客さんが多い。
ここのとは言わないが、観光客相手の飯どころより、地元の客相手にしっかり根をおろしている店の方が旨い。国内外にかかわらず、観光地ではいつでもそのようにしている。
富岡製糸場へ来られたら、食事ぐらい地元の店を覗いてほしい。そうすると、街がもっとわかるはずだ。