markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

因果応報

商売などで相手が困っていると助けたくなるのが性分で、儲ける事ができない。従ってこの歳になっても未だ仕事を続けるはめに陥っており、多分死ぬまで現役でいなければならないだろう。昨日の午後、ある会社から「中国調達したトランスの特性が心配なので調べてもらえるか?」と問い合わせがあった。ネットでうちの会社を検索し、とりあえず電話をしたそうだ。うちはメーカーなので、検査だけと言うのはお金にならないので通常やらないのだが、相手先は納期もなく困っていおり、すぐに引き取るためにトラック便を手配した。
今朝の8時半に相手先に出向き、製品をトラックに乗せ、打ち合わせを行い、午後には特性検査を終了し、仕様と暫定使用の可能性を報告した。とりあえず相手先は納期を確保できる事になった。見知らぬ人がうちを選んでくれた事に喜び、1日も経たずに解決できた。
その今日の午後、約30年ぶりの旧友から連絡が入り、少ない時間だが会う事になる。互いに年輪を重ねているのだが、しばらく話をしていると時が戻る。それぞれが30年間違う世界で生きてきた事に感慨深く思う。
この歳になると、人生の因果応報を信じるようになり、苦しさを逃げずに戦ってきた後には人生のご褒美があることを知る。、一人の人間の一生が幸か不幸かは、この因果応報に依るところが大きい。お互いに30年の時を経て、昔のまま話が出来る事だけでも幸せである。大病をしたり大きな不幸を背負う事がなかったのは幸いであった。
そして、予期せぬ出会いも因果応報のささやかなプレゼントでなかったのかと振り返る。