markdadaoの日記

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マケルシー係数

日本青年会議所の元会頭で、MIA(Management In Action)の創設者である小野正孝氏が「マケルシー係数」を発表した。これは、自分自身には直接(損得に)関係ない、しかも、重要な物事に思考を集中できる時間の長さの平均値である。具体的には、1日の間で他人の幸福のために思考する時間をさす。
この出典は経済学者のジョン・ケネス・ガルブレイス(John Kenneth Galbraith)が、マクランドレス係数をマケルシー係数としてどこかの論文に書いたとされている。また、彼の著書に「マクランドレス博士の法則」という名前があった。そしてレナード・C・リュイン著(?)の「アイアンマウンテン報告」の中に下記内容が記載されていた。

・・・・そしてエスクワイア誌にマーク・エパネイの偽名を使って、架空の「計量心理学者」ハーシェル・マクランドレス教授(マクランドレス次元の創始者として知られる。これは人が自分のことを何分間考えずにいられるかという理論で、たとえばヘンリー・キッシンジャーは平均で六分という係数を得ている)に関するインチキ記事をたくさん書いていた、ジョン・ケネス・ガルブレイス・・・・

「アイアンマウンテン報告」そのものも、アメリカ政府の内部資料か政府への風刺文章とか言われており、信憑性にかけるのではあるが、1971年6月25日号の週刊朝日で「マケルシー係数で名士を斬る」と題した記事を載せており、考え方としての「マケルシー係数」はガルブレイスのアイデアとしては意味がある。
ロータリーでは「1週間に1回天使になる」という言葉が残っている。これは1週間に1回の定例会で世のため、人のために思考を費やすという意である。自分が人のために1日何分考えているかを意識したい。今日は多分30秒程度だったと思う。