markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

中国で日本人は

上海に住む友人とSkypeで長時間話をした。

開口一番「日本の車が中国では売れなくなるよ」。理由はご推察の通り、日本製品不買運動と破壊運動による被害回避。中国人の日本車オーナーはびくびくしており、車のマークに中国の国旗を貼っているのも出てきている(写真)。その割には中国人の多くは、カメラはニコン・キャノンやソニーを平気で使っているのだが。
日本名を真似しているラーメン屋は店の看板に「小日本打倒」と書いて被害を防いでいる。その相乗りで5元オートバイタクシーはその商売の違法を訴えられないようにするため、オートバイにA4サイズぐらいの張り紙「小日本打倒」で難を逃げている。
ローカルTVからの洗脳はすごく、毎日日本を悪者にしたニュースなどを流している。しかし国慶節が近付くと急に方針を転換し、困窮している日本人もいると説明し、半日デモを抑制している。これは国慶節の休み中、日本打倒のデモがあると暇な人間も参加し、どさくさにまぎれて日系スーパーなどで商品の略奪等をする人間が増えることを懸念しているようである。
従って、国慶節期間中は半日デモは起きないようにしている。しかし、長期の休暇が過ぎると、また半日デモのひと波乱起きそうである。
現地に滞在する日本人一般は外に出て争いに巻き込まれないようにじっとしている。中国人の多くは集団になるとチンピラと同じで、まともに議論しても話し合いにならない。むしろおだてて上手く付き合うしかないという究極の意見もあるようである。
中国では国に逆らって生きてゆくことが出来ない構造になっている。ほとんどタレこみの世界で、タレこみ者には報奨金が出るようで紅衛兵の時代と同じ、どこでも監視されている。友人の住むマンションにも警察の手先が2人住んでおり、外来者に挙動不審者がいれば職質をしている。今も階下の道路に赤と青のサイン灯(公安委員会のパトカー)が2台停まっている。
友人は自炊をしているため、市場へ肉や野菜を買いに行くのだが、知り合いは彼を韓国人(ハンゴーレン)と言って目立たないように気を配ってくれるようだが、豆腐屋の女将は大声で日本人(リーペンレン)と言って周囲のお客の気を引き、一斉に彼に視線を注ぐそうだ。しかしその店の前を通らないわけにはいかないので、本当に困ったもんだと言っている。

日本車の中国人オーナーを重傷に負わせた男が逮捕されたそうだ。公安委員会は画像を公開し本気で探していたようだ。一般の中国人はこのような半日デモを隠れ蓑に破壊や窃盗をすることはおかしいと非難している。当たり前のことがようやく通用し始めたのかもしれない。