markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

中古自転車のドネーションセレモニー


一時は延期となるほどの豪雨があった早朝、友人の大場さんの車で私とマカティーロータリークラブ(RCM)の秘書とカメラマンの4人はパタンガス州の寒村へ向かう。途中マカティロータリークラブのメンバーと合流し、5,6台が車列を組んでタガイタイの山越えをする。濃霧で前方がほとんど見えなくなり、ほとんどの車は非常点滅表示灯を作動させている。
全員はTalisay小学校へ到着。すでに自転車が校庭に配置されており、子供たちと自転車の写真を撮っていたら、小さな講堂の壇上にある席へ促された。ランプが2つしか点いてなく薄暗く蒸し暑い。幸い私の席は後から登壇したので窓際で、更に扇風機の傍であった。集まった子供たちや親達は早くから招集され、台風の影響で雷混じりの短期的な集中豪雨で蒸しかえった講堂で長い時間待っていたのだと思う。マニラのスラムの子達と、このような田舎の子供達の違いは、カメラを向けるとわかる。町の子はピースをして集まってくるが、田舎の子は恥ずかしがって最初は顔をそむける。町の子は瞳が輝いているが、田舎の子は瞳が穏やかな光を放している。
プログラムは以下の通り。
1.祈り (生徒の一人が発声する)
2.国家斉唱 (先生が指揮をふる)
3.歓迎の辞  (町会長)
4.ゲスト紹介 (E. Zobel財団代表理事)
5.プログラム概要説明 (?) 
6.挨拶 (町議会議員・?・RCMの家族の健康と栄養補給委員会委員長・RCM会長・私)
7.休憩
8.Fund & Milkの署名と贈呈
9.閉会の辞 (校長先生)
ゲスト紹介の際、写真の左から2人目の女性と会った記憶がある。やはり数年前、ある高校での自転車の寄贈式の際、彼女は上院議員として隣席をして、記念写真を一緒に撮ったとのこと。話を聞くと、2年3期の上院議員を満了し、来年の5月の選挙に再度立候補をするそうで、今日はその隣の副市長(友人)の招きで出席をしたとのこと。因みに彼女Eileen Ermitaの父親Eduardo Ermitaはアロヨ政権時のExecutive Secretaryとスポークスマンをやっていた。
休憩時にそのまま壇上から抜け出し、外へ出た。まだ小雨が降る中、一人の子供が自分がもらうべき自転車の空気が抜けており、何度も空気を入れていた。調べてみると、虫ゴムが劣化してパッキンの役割を果たしてないので空気がチューブから漏れることがわかった。英語で説明してもわからないようなので、周囲の大人にタガログ語の通訳を頼んだ。しかし、こんな田舎には虫ゴムなどないとのこと。
そのうち、式が終わり皆が外に出てきたので、友人にどうしたら良いか聞いてみた。「マニラなら部品もあり何とかなるが、ここ田舎ではどうにもならない」とのこと。むしろ私に諦めるように促す。その子は空気の入っていない自転車を親と引きずりながら、帰ってゆく。