markdadaoの日記

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認知症

19歳の時より父親代わり(故人)になっていただいた方の奥さん(享年92歳)の通夜が今日執り行われた。
その席で喪主である息子さんは、「母親は認知症で、この3年間は夫婦で世話をした。最初は我が子のように接し、最近は友達のように接した。たとえば仕事へ行くとき、母親の名前を呼び『○○さん、これから会社へ行くよ』、帰宅した時は『○○さん、今日は身体の調子はどうだったい?』と。
認知症でも自分の事はよくわかっていた。自分が認知症ではないかと心配する苦しさは、健常者には計り知れないほど苦しいそうだ。認知症の進行に合わせ、息子さんはお母さんを、やさしい心の杖で支えてあげていたことが分かる。
これから益々認知症患者は拡大するそうだ。偏見や無理解より早期発見が遅れ、家族の中で問題が閉じ込められているのが現状だ。防災無線放送で徘徊老人の捜索が時々流れている。各家庭だけではなく地域で認知症患者への認識と対応が必要になろう。
厚生労働省が主催している、認知症を知り地域を作るキャンペーンとして認知症サポーターキャラバンがある。発展途上国のような生死にかかわる社会奉仕プログラムではなく、日本のロータリークラブはこのような人間の尊厳を守る「認知症サポーター」や心の病気に対し、地域で理解し支援する社会奉仕プログラムを企画実施することも必要ではないかと思う。