markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

池田香代子先生


富岡青年会議所が創立45周年の記念事業として「世界がもし100人の村だったら」の著者池田香代子先生の講演会を開催しました。後輩に誘われてお話を聞きに行きました。講演が始まる前お時間をいただき、いつものようにツーショットと本の署名をいただきました。
講演の準備のため集中されたいようでしたので、早々と退散しました。お話を聞いたところによりますと、西荻のご出身で私より1つ年上。私も中学・高校は荻窪へ通っており隣駅でしたので、こんなことでも急に親近感がわき、講演を聞くことが出来ました。
講演の中で、興味のある話を箇条書きします。

  • 世界の貧困を減少させるためには、途上国の女性を小学校に行かせること。なぜなら識字が高まると、自分の将来を考えバースコントロールをする。また、マイクロクレジット(小額の融資)を5人組に貸すのだが、当初男女1対1で考えていたが、現在97%が女性の借りてだそうで、収益を上げている。
  • 1985年のプラザ合意以降、円高のために食べ物が安いと考えるようになった。日本は自給率40%になったと言うが、重量換算すると20%の自給率。そして同じ重量の食べ物を10%は流通の荷崩れで、10%はレストランなどで残りものとして廃棄している。
  • 添加物・防腐剤を日本人は年間24Kg/1人食べている。1食あたり約22gとなる。この理由として遠くから運ぶためである。地産地消が良い。家庭菜園は究極の地産地消
  • 爆弾の弾頭は固いチタンが必要だが、同等に固いタダ同然の劣化ウラン炭を使うことが増えた。ぶつかった衝撃で劣化ウランが塵となり、また水に溶ける。従って放射線物質が水の中や、重いので地表に散乱する。小さい子供がその塵をかぶり発癌する。
  • 10%のシェアーでフェアートレーディングを占めると、残り90%をシェアーしているメーカーがフェアートレーディングを採用する。
  • Fefaはパキスタンなどで児童労働の工場で作ったサッカーボールは使用しない。それを忘れないため、日韓共同開催の大会のオープニングの時から選手と子供たちが手をつないでグランドへ出ることになった。
  • エネルギーも地産地消が良い。規制緩和は電力にメスを入れるべき。配電と発電を分ければ省エネはすぐ実現する。25%のCO2削減も大口発生工場(石油発電工場、セメント工場など)日本の200か所の工場の発生率を半減させれば達成できる。なぜならこれらの工場が日本すべての半分の発生量だから。

レスターは地熱発電に変えることで日本の電力を賄えることが出来ると言う。アイスランドは90%以上が地熱発電でその技術は日本製である。