markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

第4回目 a la cartes ライブ in 富岡

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4回目のライブを日曜日の夕方、いつもの富岡ラウンジ•ココでやった。おかげさまで満席となり、相席もお願いしたそうです。

今回は前回のキーボード担当の杉山君にピアノも兼務してもらい、更にシンセサイザーでサックスやフルートの管楽器の音もカバーしてもらいました。

アレルギー対策の薬と喉スプレーで、完璧に歌いこなしたボーカリストのセリーナ。バンドリーダーを兼務しプロのギターテクニックを見せてくれた村山君。いつもは表情を変えないが、今回は笑顔を見せたドラムの八木君。回数を重ねるとバンドアンサンブルの進歩が感じられたライブであった。

僕たちのライブのコンセプト、「ちょっとオシャレなライブ音楽」をセットリストだけではなく、全員ネクタイ着用で表現してみた。いつの日かドレスアップして参加するライブになるといいなぁ。

生演奏をバックに、友人やカップルで食事やアルコールを楽しみながら会話する、そんな特別な時間を作ることが僕たちのいつものライブです。動画を撮ると演奏の合間に楽しい会話が聞こえます。

4回連続でご夫婦で参加してくれている佐藤君が、ちょうどその日が誕生日でHappy birthday to you を全員でお祝いをした。そうしたら1月生まれの方がほかに2名おり、3回のHappy birthday となり、アットホームな雰囲気に包まれた。

今回のセットリストは以下の通り。

Europe 

you'd be so nice to come home 

The girl from Ipanema 

My funny Valentine 

The way you look tonight 

Fly me to the moon 

My foolish heart 

Route 66

The shadow of your smile 

Lullaby of bird land 

Corcovade

Unfogettable

 Orange colored sky 

Cuand vuelva a tu lado

I wish you love

Volare

 If we hold on together 

バンド名の由来はこのように、あらゆるジャンルのオシャレな曲をつまみ食いできる、ちょっと欲張りなアラカルトa la cartesであり、決してフルコースのJazzとかOldiesだけではないのです。

 

「私の大往生」を読んで

 

私の大往生 (文春新書)

私の大往生 (文春新書)

  • 作者: 
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2019/08/20
  • メディア: 新書
 

 

年始の挨拶電話で「めでたいのか、めでたくないのか?」と、今年99歳になる母の答えであった。長寿はめでたいに決まっているが、年が開けるたびに人は終焉に近づくのでめでたくはないのである。

昨日の大晦日は、2週間前、ある通夜で偶然隣席になり軽口を言い合った友人の、突然の訃報に言葉を失った。

正月早々でふさわしくは無いのだろうが、人生の先輩たちは何を考えているのだろうかと、週刊文春編の「私の大往生」を読んだ。

 

医師の中村仁一氏は「一年の計は棺桶にあり」と云う。それは死を視野に入れて、死の助けを得て初めて生が充実する。そして、気持は若いが身体は言う事は聞かなく身体を若返らせようとするが、「気持を身体に合わせる」事で生きることが楽になる。

 

英文学者の外山滋比古氏は「無機的なものを有機的なものにする」として「知識は雨のようなもので、ザーッと降ってくる。それを溜めるのではなく、一度自分の経験を通過させて、地下水にする。それが湧水として沸き出てくる。これが考えるということだ」との事。また、歳を取ったら、自分と全く違う生き方をしてきた人と付き合う。そして談論風発し成長に繋がると説いている。

 

作家の佐藤愛子氏は「死を恐れると云う気持ちよりも、今まで慣れ親しんだ現実、そう云うものとサヨナラしてしまうひとりぼっちになる寂しさ、悲しさ」と云う。同感である。

 

芸人の内海桂子氏は「苦労が苦労のまんまだと惨めじゃない。その苦労を漫才と言う一つの絵に描いて、その絵が良ければ芸になる」と云う。

 

大学学長の出口治明氏は「地球の生命はあと十億年で終わることが確定している。それは太陽が大きくなって地球の水分が無くなるから。地球の生命が終わる前に人間の歴史が終わる。」と云い、「人間はいつかは死ぬのだから、死に方を考えても仕方がない」とも云う。

 

映画監督の大林宣彦氏は「談志が癌になった後、『俺なりに努力して、ここまで来た。癌ごときに殺されたくねえ。何のために生き延びたんだ?大林さんなら分かるだろう?』と言って、僕を抱きしめながら泣きました」

 

 

 

「医者が教える食事術2 実践バイブル」を読んで

 

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

医者が教える食事術2 実践バイブル 20万人を診てわかった医学的に正しい食べ方70

 

 

日々の食事により病気の予防または治療をする事を医食同源といい、おりしも牧田善二著による「食事術」を読む。

この「食事術」では「糖質を大量に用いて中毒患者を生み出す」と言い、「生化学で立証できるところに軸足を置く」として膨大な実証データをその説の根拠としている。

主題は「私たちを太らせるのは脂肪ではなく炭水化物(=糖質)」であると。具体的には「縄文人の食事に近づけるべき(狩猟と採取による食物)」とのこと。

最新のデータとして「肉を食べた方が長生きする」、「糖質が含まれている野菜ジュースは飲まないほうが良い」、「甘酒は糖質の塊だから飲まないほうが良い」、「発酵食品(塩分が多く使われている)は健康に逆効果」、「砂糖入りの発酵食品であるヨーグルトも糖質の過剰摂取」、「ナトリウム1gは食塩2.54gに相当することを知る」、「パン、ドレッシング類、練り物などは多量の塩分が使われているる」、「飲みやすい酢は糖質量の多いものがある」、「食べたものによって血液のpHが影響を受けることはない」、「バランスの良い食事を心がけていると糖質過剰に陥るので、糖質を減らし、脂質の割合を増やしたほうが良い」、「チョコレートは糖質が少なく、できればカカオの多いものを選ぶ」、「貧血対策はほうれん草より肉が良い」、「ニンニクは豚肉と一緒に食べる」、「和食の白いご飯は健康食ではない」、「牛乳はその牛の育てられ方や製品化方法に関心を」、「氷菓は砂糖の塊、ラクトアイス、アイスミルクは植物油脂(トランス脂肪酸)が含まれているので、高価なアイスクリームの方が健康的」、「コーヒーに入れるミルクは植物油脂と水に乳化剤という添加物を入れたもの」、「ウコンは肝臓を悪くした事例がある」、「コンドロイチンやグルコサミンは内臓障害や血糖値が上がる事例あり、膝などの痛みや機能に対しては全く効果ない」、「体重が減ると筋肉が落ちることは生化学上ありえない」、「胃のバリウム検査や肺のレントゲン、便潜血検査などはほとんど癌の早期発見はできない」。「ファーストフードのパテ肉より地鶏のもも肉が良い。新鮮なエキストラバージンオイルの方がトランス脂肪酸にまみれたマーガリンとは天と地の差」。このように医学の進化とともに新諸説が出てくるので混乱するが、要は人間にとって狩猟と採取による食事があっている事なのか?農業は人類にとって新しい作為的な食糧ということか。

「炭水化物を減らし脂質を増やす食事をとり、タンパク質は絶えず食べなくてもよい。むしろ腎臓を悪くするプロティンの摂取は避けること。」白いご飯、パンや麺よりも肉や野菜を食べるという事。寿命は遺伝ではなく食事と環境であると説いている。そういえば、以前、環境ホルモンを説いた村上和雄教授が、カップラーメンを多食している若者の寿命が短くなる事を指摘していた。

次に食材別の食べ方が書かれていますので一読の価値あり。最後に忘備録として年1回の検査方法について。人間ドックでは手遅れとのこと。

1. 胸部と腹部のCT検査。これは多くの代表的な癌と心筋梗塞の早期発見。

2. 胃と大腸の内視鏡検査。消化器系の癌の早期発見。

3. 脳のMRI検査。脳梗塞認知症の早期発見。

 

 

 

日本の治水対策

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豪雨による水害や土砂災害を被った人々の心は、自然を相手にやるせない気持ちであろう。しかし有識者は知っていたと思うが、確実に気候変動により現在の治水対策は不十分である事を。関係ある官僚や政治家には一切責任がないとは言い切れない。あるベテラン政治家が「災害がうちわで済んだ」ような発言があり顰蹙をかっていたが、これは現政権への擁護と思われた。

特定非常災害の政令を施行し災害者への緊急措置をとっているが、さらには中長期計画により予防策を講じないものか?マスコミのニュースからは、国会では与野党共に将来への治水対策に関心が無いように感じる。彼等は議員間の揚げ足取りに終始して政権交代に興味があるようで、被災された国民や、今後被災するであろう国民には目が向いていなようである。

例えば、緊急に国会がリードして、建設国債の発行を原資に多額な資金を治水対策に振り向け、安全で安心できる国家を作るべきではないだろうか? 国交省財務省の決断は市中に潤沢な資金が流れ、日本経済の回復にも寄与できる。

南北に細長い日本列島は台風が縦断し、太平洋からの津波をどこからでも受ける可能性のある地形で、北アジアの防波堤のような役割をしている。また日本列島周辺は複数のプレートがあり、世界でも稀有な地震多発地帯である。更に温暖化による台風の発生や集中豪雨も増え、気候は東南アジア化しており従来の治水対策では補いきれないのではないか? 四季があり、風光明媚で清潔で安全な国に住むためには、それなりの出費を覚悟しなければならない。

この間の台風19号だけでも堤防決壊は71河川140箇所、土砂災害は20都県884箇所と発表されている。これで0m地帯の江東区が水没したら国はどうする気でいたのか?治水対策は急がなければならない案件なのに。

卑近な例だが、今回の首相の観桜会への野党からのクレームは国政を司る議員のレベルを疑う。公人の公私混同は良くない事だが、優先的に論議しなければならない事が他にあるだろう。

器の小さい人間ほど、大局を見失う。

a la cartes 第3回ライブ in 富岡coco

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今月の20日、3回目のライブを終えた。おかげさまで前回同様、会場いっぱいのお客様で感謝。

今回はサポートメンバーが二人、バンドの厚みが増してきました。一人はアルトサックスの京野さん。群馬県下の歌バンではトップクラスのプレイヤーで、そつなく吹いてくれました。もう一人は30数年前に一緒にバンドをやっていた杉山君。シンセサイザーでストリングスのパートを対応してもらった。更に歌までも。

いつもはビデオの録画撮りをリハーサルから回しぱなしだったが、ファーストステージの演奏中に録画ボタンを押すのを忘れていることに気づき、どうにもならなかった。次回は自分を信じず、最初から最後まで録画をしよう。

もう一つ、私の重大な失敗があった。杉山君が歌った「Sweet memories」でサックス用(E♭)とピアノ用(C)のキーの違う譜面が自分の譜面ファイルにあり、間違ってE♭の譜面で弾き始め、音の違いに気づき、隣にいる村山君にコードを教わりながらやった。学生時代からバンドをやっていたが、こんなことは初めてだった。リハーサルが終わって、譜面を間違って差し違えたようだ。

私たちのバンドは、最近ボサノバのほかラテン音楽が増えてきた。選曲はあくまでもアダルトでおしゃれな曲というコンセプトであったが、アレンジによってはロックンロールや8ビートも何とかなりそうである。曲間のMCはほとんど英語でやっているが、別にMCタイムを設け、日本語でお客さんとのやり取りもしている。今のところ3か月に1回のライブをやっている。


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セットリストは以下の通り。

1)  LOVE           本番前のリハーサルでNatalie Coleのオリジナルの通り、アドリブのあとのボーカルキーを半音あげることになったが。

2)  S' Wonderful       ボーカルのバースでその後4ビートへ

3)Day By Day        ルバートからボサノバへ

4)Antonio's Song      Michael Franksのオリジナルキーより上げてボサノバで。お客さんのリクエスト曲でもある

5)All Of  Me      おなじみの4ビートのJazzをFrank Sinatra風に

6)Fly Me To The Moon      おなじみの4ビートのJazz

7)Desafinado        スタンダードのボサノバ

8)All About That Bass     Meghan Trainorの原曲をいじった構成

9)Misty       スタンダードJazzでスローな4ビート

10)Volare      Gipsy Kingsの女性版(イタリア語)

11)NIght Birds     Shakatakでおなじみの曲だが、16ビートの練習曲で公開は早すぎた

12)Autumn Leaves      シャンソン風の演奏と歌詞はフランス語で


191020cocoAutumn Leaves

13)Sweet Memories      僕たちのバンドでは初めての日本語曲(松田聖子のオリジナルをJazz風にアレンジの予定だったが)。

14)Despasito       スペイン語ラテン音楽。お客さんのリクエスト曲でもある

15)Historia De Un Amore        邦題名「ある恋の物語」で有名な曲。コード進行はラテンがにじみ出ている。(スペイン語

16)Quand Quand Quand         これもオリジナルはラテン曲。ボサノバでMichael BubleとNelly Furtadoのデュエットのコピー

 

アンコール曲

1)Route 66       Rolling Stonesのイントロをパクリ、当日のリハーサルで決めた

2)I Will Always Love You     Whitney Houstonで有名な曲。お客さんの希望で。これだけの歌唱力はさすが

 

 

 

 

 

被災地へ短納期でトランス再生

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9月9日の夜半,3.5mの波の高さに耐える堤防が10mの高波により決壊し、臨海地帯が水没被害にあった。ここは横浜市金沢区にある工業団地である。

「一刻も早く工場を再開しないと仕事が無くなる」と、そこの社長の切実さが伝わる。ロータリークラブの経験により、職業奉仕活動として本業のトランスの超短期の納品を約束。ここのプラントはアメリカ製で仕様が不明、何度となく電話やメールで確認をとったが、先方は被災の後処理で忙しく、その都度仕様内容が変わる。本来は相手先まで出向く事はないのだが、今回はお客様にとって緊急事態であり、現場を見るのが一番早いと、電車を乗り継ぎ3時間かけてたどり着いた。

当時、東日本大震災のボランティアで現地に入った際、あたりの住居には人の頭以上の高さに海水ラインがあった。被災されたこの工場も1.5mの海水ラインの跡があり、トランスは重いので床下近くに設置され、全てが水没しており海水による絶縁不良の恐れがあった(上記写真参照)。現場確認で幸い当方の設計したトランスサイズが既存のケースに入る事がわかる。設置配線は出入りの電気工事屋さんがやってくれる事がわかる。

トランスは仕様が確定したら設計(コアサイズや巻数や線径、絶縁や端末処理方法)を行う。その設計にもとづいて材料を手配。材料が入荷して巻線を始める。巻線が終了して端末処理(リード線や端子取付)を行う。そしてコアを挿入し金具で固定。中間検査を行い、不具合がなければ絶縁ワニスを浸漬し、乾燥炉で固化させる。通常1ヶ月から材料調達に時間がかかれば完成するのに2ヶ月はかかる。それを2週間以内で対応することになった。

弊社のホームページを見てトランスの修理依頼をされたそうだ。うちも6年前工場が被災し、多くの人たちの援助により今日がある。そして、半世紀以上トランスで食わしていただいている。ここの社長の短納期の懇願に応えない訳に行かない。

設計してから8日目の昨日、お客様へ納品が出来た。

下記の写真は高波の爪痕を残す上部が折れた松。仮止めしている白い土嚢。

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時代の変化に先駆けた治水対策を

東南アジアでは、道路が冠水することは良くある。それはゴミなどが道端の排水溝につまり、水がはけない事も要因だが。日本では以前と比べ桁違いの降水量により、道路上の排水能力をオーバーし冠水する。

また、河川の勾配のゆるい平地では何日も水が引かず、これまた衛生上好ましくない。数年前のタイの大洪水は記憶に新しいだろう。

日本人は経験が少ないと思うが、冠水した道路を裸足で歩くと、汚物や動物の死骸により、もし足に切り傷でもあれば細菌感染し大事にいたるそうだ。それは以前、フィリピンで台風被害の救助で現地を訪れた際、注意された内容の一つである。

東南アジアは日本の夏より暑いという概念は、ここ10数年来逆転している。そして、今月訪問したフィリピンでは最高気温は30℃にはならなかった。が、夜半に帰国した日本は35℃超えの蒸し暑さで閉口した。

地球の異常気象により、日本は東南アジア化しており、認識を新たに治水対策を講じないと、健康被害や生命の危険にさらされるだろう。

財務官僚の「財政の健全化」を理由に消費税の増税や緊縮財政という呪縛を解き、政治家は危機感を持ち、優先課題を過去に例のないほどの規模のインフラ整備に当てる事をすべきだろう。インフラ投資は長期デフレからの脱出という相乗効果ももたらすだろう。そしてインフラは未来への投資であるから、建設国債発行は負の遺産とはならない。

台風15号の影響を受けた千葉の状況は、いつどこで起きてもおかしくない。電気、水道、通信、交通の遮断はすべての産業の停滞と、そこに住む人たちの不便と不安をもたらす。対処療法だけでは、私達は国に守られているという意識が薄れる。

時代の変化はこの歳になると感じられる。子供の頃と現在では夏の暑さが違う。異常な集中豪雨も以前はなかった。ボーダレスなネット環境や携帯電話もなかった。日本のアメリカ一辺倒な国際政治戦略もロシアや中国、ヨーロッパ、アフリカなどへ多様化している。経済もマイナス金利や長期化するデフレの経験もなかった。昔はテレビで数えるほどしかいなかった年寄りの歌手も、今は元気で60歳を超えたミュージシャンはざらにいる。

キリがないのでこの話はやめるが、絶対に時代は変化している。次世代を想像し、政治家や官僚は早く暫定的ではない治水対策や経済政策を講じてほしい。

 

 

 

 

 

介護実習生送り出し機関への訪問

 

youtu.be

朝食を済ませ、約束の9時ちょうどにロビーへ降りてくると、すでに出迎えの車がきていた。ホテルからその機関のあるビルまで、大きな渋滞もなく小雨の降る中約20分で到着。途中、助手席から事務所へ私を載せたことを電話報告していた。

3階に通され、実質的なオーナー(この国では外国人は社長になれないようだ)と面会。眼光が鋭いFさんではあったが、しばらく会話を進める中で、私と同世代ということがわかり、急に親しさがわく。いつも思うのだが、海外へ出て立派に商売をしている日本人を見ると尊敬をしてしまう。金を使うことはできるが、外国の金を集めることは難儀である。

私はいつも、本業でも新規の取引先と仕事をする際、必ずトップの考え方を確認する。資本金や企業の外観や社員の質を見ても、本当のところは経営者の考えに拠るところが大きい。今回の海外実習生の契約において、すでに多量の書類に署名はしており、ここは是非トップと会ってその背景を確認しておきたかった。組合の仲間への信頼は揺るがないものだが、自分の耳目で確認をすることは自己責任と思っている。

ここのトップはこの事業をする中で創業5〜6年間大赤字で撤退を考えた矢先に、大口の契約が決まり急成長をしたと率直に話す。とにかく行動力と直感力が鋭い人と見極めた。政治家や官僚へ数十回と足を運び、単独で省令の改定を実現させ、自社事業はもちろん業界にとっても大いに貢献をしている。

この方の戦略は、外国人実習生の源は日本語研修にありと考え、日本語学校を設立。そして外国人に選ばれる日本になるため「仕組みづくり」が政府の大きな課題としてロビー活動をされている。

私どもの組合は外国人研修生、実習生の前に日系人の職業斡旋も含め30年近く海外と付き合いがあり、日本の入国管理局等を代表とする外国人への姿勢に違和感を持っていた。当時日本は世界でナンバー2の経済大国で、特に発展途上国の外国人に対し「入国させてやる」という態度が垣間見られた。しかし現実は彼らも外国を選んでおり、所得待遇の良い国であるアメリカやカナダなどを優先し、そのあとで日本があり、今後介護士の世界的な需給バランス上、まともな人材を日本は集められるのか懸念する。

以下にF氏の草稿を出典とし簡単にまとめてみました。

「そういう状況の中、介護実習生は日本語検定4級(中学・高校生レベル)をボーダーラインとし、更に9ヶ月後3級(高校・大学・社会人レベル)をパスしなければ1年で帰国というハードルを掲げていました。実際は5〜10%の合格率と言われ、体のいい追い出し省令にしか見えません。この条件で何人の外国人介護実習生が日本を選ぶのだろうか?

一方厚労省は2025年には38万人の介護士不足が生じると発表しています。現在77職種にて技能実習生が26万人おり、この実習生が全員介護士としてもその1.5倍が必要とのこと。対策として国は1〜3万円給与を増額して求人をしても若い日本人はどの程度就労するか?

この省令を遵守していれば、我々団塊の世代の老人の多くは、孤独死を迎えることになるだろう?」

 

 

私見ですが、介護士は人間(老人)を対象に仕事をするわけですから、日本語の会話力は大事と思われるのは当然でしょう。一方、工場や農業では対象が製品であったり作物であるから日常的な会話で十分とも考えられます。しかし、語学は使って磨かれるものです。むしろ介護士の実習生の方が語学力は高まる傾向にあると考えられます。ただしその語学力の判定基準を、どこかのお役人がデスクワークで問題集を作っていればこの問題はいつまでも解決できませんね。

私は孤独死をするよりは、顔の色が多少違っても、言葉がたどたどしくても、スマイルがあれば救われます。研修中の生徒さんへ挨拶を促され「Keep on Smileと筋肉をつけてください」とお願いをした。

7年ぶりのマニラ

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暗闇の中、目覚まし時計に起こされ高速バスの停留所へ向かう。7年ぶりのフィリピン訪問。今回の訪比ツアーは外国人実習生の送り出し機関への表敬訪問が目的で、組合のスタッフの手配で飛行機もホテルもセットしていただき、何も準備せず、とにかく成田へ向かう。飛行機はJALで日本の飛行機だからと勝手に思い込みターミナル1へ、下車したが搭乗カウンターがない。案内所に確認し、ターミナル2へシャトルバスで移動。

本日の飛行機は満席で、中央の席しか空いていなかった。また、台風の影響で定刻から30分ほど遅れ搭乗を開始。また、マニラ上空でも滑走路の混雑で20分ほど上空で待たされ、更に空港からホテルまで通常15分ほどが交通渋滞で40分ほどかかった。しかし酷暑の日本と比べ最高気温27℃と過ごしやすい。

昔は飛行機もこんなに混んでいなかった。今回は夏休みの家族移動か、アメリカから日本へトランジットして帰国するフィリピン人の客が多かったのか。街中の渋滞は以前と変わりないが、最近は高速道路網が張り巡らされ、多少の費用はかかるが時間短縮になったとのこと。

マニラ湾の傍にあるホテルが宿泊先で、マニラ湾の夕陽は有名だが、世界的な異常気象なのか、曇天と強風を混じえたスコールで景色はお預け。翌日が表敬訪問のため、ホテルチェックイン後、すぐ近隣にあるスパへ出向き身体を休める。夕食は先発で来ていた仲間達とホテル内にある和食で。

部屋に戻り、ライブミュージックスポットを何軒か電話し、今晩のスケジュールを確認する。ホテルのラウンジライブは週末しか良いのを演っていない。一方、ライブスポットはすでに混んでいるが、クラシックロックを演っているとのこと。

MakatiのJupiter通りにあるStrumm'sへ出向く。確かに満席状態で、2階に通されたがステージが見えないソファー席だ。ボーイにチップを握らせ、眼下にステージが覗ける席へ移動。バンド名がRoute 70(60〜70年代の曲がメイン)とキーボード兼ボーカルがリーダーのAuthrity(80sの曲がメイン)でツインギターとベース、ドラム、キーボードの6人編成のバンド。Route 70は男女3人のボーカルとトランペット、トロンボーンの管楽器にギター、ベース、ドラム、キーボードの9人編成。この2つのバンドは10年以上前から観ていた記憶があり、メンバーそれぞれがステージングに慣れており、ノンストップで繰り出す音楽や、または客先とのコミュニケーションで笑いを誘うライブミュージックを大いに楽しむ。彼らは全曲暗譜しており、譜面は置いてない。ミュージックチャージはドリンクを含め1000円程度と安い。ほどんどのお客はグループで来ており、誕生会のパーティが6組もいた。https://www.facebook.com/strummsmakati/

 

我々ツーリストは移動にタクシーを頼らなければならないが、街中から外れるとタクシーを確保するのも大変だった。最近はGrab Taxiという配車アプリを使えば、簡単に予約できチップの請求もなく安心である。今回は2回使ったが、それぞれのドライバーは話好きで、失礼ではあったが話し途中で、「疲れているので寝てもいいか?」と言ってしまった。

https://tripping.jp/asean/65089

今朝の3時起きで、すでに夜中の12時となり眠くてしょうがない。ベッドに潜り込む。

(多分続く)

 

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熱中症への対応

立川市石井医院の石井良幸君より、タイムリーな話をいただきましたので、以下に記載します。

 

毎日暑い日が続いています。熱中症への対応が、盛んに報道されています。昨日もテレビでは熱中症スペシャリストが、クイズ形式で問題を出してらっしゃいました。

熱中症になった時は、A:ミネラルウォーターを飲む?B:スポーツドリンクを飲む?」このような表現内容は誤解を招きやすいと感じました。

そこで、私が講習会や日常外来患者へ話しをしている内容を皆様へお伝えします。

 

脱水になった際、水分だけでなく塩分も必要であることは、最近では誰もが知っていることでしょう。したがって、イオン飲料が重視されてきています。ただ、多くの方は、スポーツドリンク(以下SD)と経口補水液(以下ORS)を混同してらっしゃるように思われます。イオン飲料ということで、もう少し突っ込んでお話をしていただきたかったと思いました。

 

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図1 「塩分喪失の程度に応じた飲料(補水)の選び方」

 

図1は、塩分喪失の程度での補水、「何を補水するのがよいか」を表したものです。

過度の発汗の場合にはORS,さらに重篤なものは補液の適応が表記されています。

 

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 図2 「ORSとSDの構成の違い」

 

ORSとSDでは、その成分構成が大きく違います。図2のようにNa(ナトリウム)は2倍以上、K(カリウム)は4倍、Cl(クロライドイオン)も3倍以上ORSの方が多い。一方、糖に関してはSDの方が2.5倍ほどORSより多い。そして、何より、Naと糖の比率が、2:1になっていることです。

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 図3 「ORSの利点と特徴」

 

補水の場合、塩分が重要なことはお判りいただいていると思いますが、糖分も大変重要です。塩分は吸収力をアップし、糖分は血漿量を保持し、吸収速度に関与します。図3にもあるように、塩分と糖分のバランスがよいと効率よく吸収されます。水分吸収力がベストになるのは、Naと糖の比が2.2:1で、浸透圧も285Osm/lを越さないようにすることが重要です。そのような意味で、ORSが緊急時には有効と考えられます。

 

最後に敬候補汚水療法を行うときの注意事項を列記しておきます。

  • 一気に飲ませないで、ゆっくりと少しずつ。(1時間に500ml程度でよい)
  • 濃度を変えない凍らせない薄めない混ぜない
  • しょっぱい時は、ゼリータイプにする、ストローで飲む。
  • 飲めない症例は躊躇することなく補液療法を行う。

          「経口補水療法ハンドブック」 付録●日本医療企画

 

以上、少しは補水のことがわかっていただけましたか?ヘロヘロになった時は涼しい環境の下、比較的大きな動静脈が併走していて体表からでも触れることができる側頸部、腋窩部、鼠径部で直接冷却しつつ、ORSを時間をかけてゆっくりと飲ませましょう。

 

それでは、今日も暑くなりそうです。気合を入れて頑張りましょう!

令和1年8月4日朝 立川市石井医院 石井良幸