日本の電子楽器の黎明期を創り上げた先輩達

VOICEの岩瀬さんよりご紹介いただき、本日KORGの三枝監査役にお会いした。温厚な方で、またエンジニアの方の特徴である事実を旨とする探究心による会話。「日本を代表するシンセサイザー開発者の第一人者」と紹介されている方であり、当方はシンセの仕組みについては全くの無教養であり、会話にならないのではと危惧していた。

しかし、三枝氏は岩瀬さんがテスコから独立する頃入社したとの事で、その頃のテスコの話から始めた。当時、テスコの役員であった橋本氏からスチールギターを教わった話等を交え、日本の電子楽器の話題等会話が進んだ。

目的のギターアンプ用のトランスなどの話の後で、三枝氏などが開発されたプリアンプ用の真空管の事を聞かせてもらった。ロシアや中国等から入手している真空管も、より良い品質を求めるならば自分たちで作ってしまうと言う発想が素晴らしい。この真空管を使用した、今年のNAMMショウでのパフォーマンス動画を紹介いただいた。

NAMM 2015: Toshi Hiketa performs with Nutube ...

84歳になられたVOICEの岩瀬さんは、ご自分のPCの調子が悪いので修理すると言う。74歳の三枝氏はiPad miniを使いこなしていると、KORGの社員さんがおっしゃっていた。そして世の中に無いモノは自分たちで作れば良いと言う。日本の電子楽器の黎明期を創り上げた世代の方々の、なんてフレキシブルで独創的な発想。

お土産にうちのiPad mini用の衝撃吸収フィルムを持っていった。早速使っていただけるとの事。しかし、そこでも保護フィルムに対する斬新な提案をいただいた。