markdadaoの日記

真空管アンプ用トランス、スマホ用衝撃吸収フィルム、RC、政治経済、読後感想など

リハビリ病院

母の入院しているリハビリ病院へ見舞いに行く。窓外に見える桜も、昨日の風雨で峠を超した観がある。山並みは春霞でおぼろげに輪郭だけを残している。4階の見晴らしの良い南向きの部屋は快適である。
しかし、入院患者の最大の関心事は、自分の健康状況の次が毎回の食事である。そして病院食のため味も薄く美味しくないと誰もが言う。塩気が少ないのはやむえないだろうが、酸っぱくもなく甘みも、辛みもないという。栄養士が一人一人の症状に合わせ工夫した献立を、1週間づつリストにして提供しているのだが。自分の作った料理が美味しいと評価してもらいたいのが料理人の心情ではないだろうか? 私だったらアンケートを回収して、改善を計るのだが予算の都合でそのような余裕がないのかもしれない。
また、ここは骨折などのリハビリが主体であり、車いすを使う人も多いせいか廊下も幅広く取ってある。階段での転倒事故を防ぐためなのか、人が一人抜けられる程度の簡易な柵が設けられている。
私が4階から1階まで用があり往復をした際、角で2回病院の職員とぶつかりそうになった。両者ともとっさに相手を避けたのだが。一般企業ならば、安全管理として階段やドア周りにラインを引き、ぶつからない手だてを取っている。しかしここの病院内では過去に事故が無ったのか、コーナーに鏡やパトライト、ラインや注意マークなどを施していない。杖を付く年寄りは急な危険回避が出来ず、ひっくり返って簡単に再骨折をする可能性もあるのにと、一人心配する。
談話室も食堂と化しており、名札が貼ってあり自由に使う事がままならない。陽が伸びてまだまだ外は明るいのだが、担当者が5時に帰るため時間でブラインドを落とし、暗い病室となってしまう。勝手な行動をとると、患者の安全を一義に「ドクターから言われてます」の葵の紋所を突き出され、自由が効かない。患者を治療する事は、素人には無理であるが、環境の改善は共に工夫できる事ではないだろうか?
こういう考えをもつ私には、たとえ骨折をしてもこのようなリハビリ病院には入れてもらえないだろう。たとえ入院したとしても、すぐに退院を勧告されるのが落ちである。